私～わたし～

『－私－（わたし）』は1997年にPC98用として、パールソフトから発売されました。

女性主人公で進む、『脅迫』タイプの作品になります。

＜感想＞

シンプルでいて何とも意味深なタイトルですが、主人公は私こと鈴原静穂。
自分を変えたいと願う内気な少女なのですが、ある時勇気を振り絞って行動に出ようと決心します。

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
近年のノベル物のように幾つかのストーリーから選ぶタイプではなく、河原崎とかのように主人公の行動で無数に枝分かれしていくタイプですね。

静穂には、教育実習の先生や同級生や妹とか、様々なキャラがそれぞれの思惑を持って近づいてきます。
それに対して、主人公がどう道を切り開いていくのかってことなのですが、ぶっちゃけ、ほとんどの場合は犯されるなどにより不幸になります。
一応ハッピーエンドもあるのですが、基本的には陵辱物という認識で良いのではないでしょうか。

女性主人公が陵辱される分岐モノとなると、当時ではアイルの『脅迫』が思い出されるわけでして。
『脅迫』は根強い人気を持った名作でしたが、個人的には原画があまり好みではなかったんですよね。
同系統の作品でも、こちらの方がキャラが好みだったので、それで期待した作品でもありました。

ただ、絵は良かったのですが、ストーリーの方がやや残念でしたかね。
どうしても『脅迫』と比べちゃうし、そうなると物足りなさも感じちゃうわけです。

そのため、このキャラに惹かれなかった人は、スルーして構わない作品だと思います。
どうせやるなら、先に『脅迫』をやれよって感じで。

もっとも、前述のように私はキャラが気に入ったわけですし、そのキャラがあの手この手で犯られちゃうわけですからね。
これはこれで楽しめちゃった感じですね。
一応満足はできたので、総合では佳作ってところでしょうか。

まぁ、内容には同系統の良質な作品と比べると物足りなさもありましたが、タイトルが印象的だったので、意外と忘れないものなんですよね。

ランク：Ｃ－（佳作）