『SHINE MEMORIES -シャインメモリーズ-』は2002年にWIN用として、BREST UPから発売されました。
ファンタジー世界を舞台にした恋愛ものになります。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
大陸全土を巻き込んだ戦いの時、世界を救った英雄の主人公は、その戦いの最中、一人の女性に告白された。
しかしその女性が親友の想い人と知っていた主人公は、彼女の想いに応えることができず、やがて5年の歳月が流れた。
そんなある日のこと、主人公の弟が連れてきた客人によって、5年前に応えることができなかった彼女の気持ちに対する答えを迫られることになる。
そして、本当の幸せとは何かと主人公は考えはじめる。
主人公、ヒロインだけでなく取り巻く人々の心情に迫ることが可能な「視点切り替えシステム」を搭載。
<ゲームデザイン>
本作が発売されたとき、是非どころか、内容を把握するための情報すれも全く得られませんでした。
今も得られませんけどね。。。
ただ、当時の私はザッピングの可能性であるとかに興味を持っていましたので、ザッピングやマルチサイト系のゲームは見境なくプレイしていたのです。
本作には「視点切り替えシステム」が搭載と書いてありましたので、どういう風に活用しているのか気になったんですよね。
それで人柱覚悟で特攻したものでした。
かように一番気にしていた「視点切り替えシステム」なのですが、結論からいうと、システムと呼べるようなプレイヤーの介入できるものではありませんでした。
単に場面に応じてヒロインらの視点で心情も表現されるというだけであり、完全にあてが外れてガッカリしたものでした。
情報がなかったので特攻せざるを得なかったのですが、これには激しく後悔したものです。
<ストーリー>
上記のように舞台はファンタジー世界なのですが、物語としては恋愛ものになります。
というか、ヒロインとの愛だけを扱う純愛と言った方が良いでしょうか。
親友との友情を優先させるのか、それともヒロインとの愛を選ぶのか・・・といった内容になります。
何故か方々でアダルトゲーム扱いされているのですが、誰だあれを登録したのは?
これ、アダルトゲームじゃないよ。
プレイしていてそんなシーンは全くありませんでしたし、私がこの作品を知ったのはログインか何かで、購入したのはソフマップの一般PCゲー売り場でしたから。
今は実物を手放してしまっていますが、そこは覚えていますからね。
一体どこで勘違いされたものやら・・・
肝心のストーリーなのですが、いたって平凡だったのかなと。
妙にこっぱずかしいような、むず痒くなる青臭い文章であり、私には合いませんでした。
もっとも、その読んでいてむず痒くなるようなテキストは、捉えようによっては味と言えるのかもしれません。
当時は単に駄目だこれって思っただけですが、今振り返ってみると、あそこまで読んでて恥ずかしくなる経験も、そういや他にはないよなと思うわけでして。
そのため、そういう系統が好きなら楽しめるかもしれませんし、もしかしたら意外と貴重なのかもしれません。
責任は持ちませんけれど・・・
<グラフィック>
原画自体は男女の差があまりなく、決して良いとは思えないのですが、塗りは結構味があって良かったですね。
特に国内の2DのADVはロリ化が進行していただけに、普通の頭身のキャラによる恋愛ものは貴重になり始めていましたから。
<評価>
ゲームの中にはクソゲー呼ばわりされる作品があるのですが、それは大抵購入する人が馬鹿なのです。
私の場合、普段のランクで言えば駄作としているEがそれに該当するのですが、高い授業料だったなと悔しくはあるものの、やっぱり一番悪いのは見抜けなかった自分が悪いのだと思っています。
残念ながら、私はこの作品を楽しむことができませんでした。
これは買うまでもなかったな~と感じる凡作はたまにありますが、買って失敗したと悔やむほどの駄作は、ほとんどないんですよね。
そうなりそうなのは事前に回避していますから。
まぁ地雷と知っていながらワゴンなら良いかと、あえて後に価格が下がった頃に挑戦する場合はありますけれど。
それに対して本作は、新作で駄作と感じた数少ない中の一つであり、非常に買ったことを悔やんだものです。
いや、ちょっと語弊があるかな。
金銭的損失に対し大きな悲しみはあったものの、情報のない中では特攻せざるを得なかったのであり、買ったこと自体はさほど後悔していないと思いますし。
作品に対する不満よりも、自分もまだまだ青いなと、自身の馬鹿さ加減に呆れたものでした。
これ、知っている人ってどれだけいるんだろう?
ブランドの2作目も出ていたから、それなりに売れたんだろうか。
今興味を持つ人がいるか分からないし、読んでるこっちが赤面してしまうような純なテキストも、中には刺さる人もいるかもしれません。
そもそも、個人的には駄作だと思っているものの、決してテンプレな構造の作品ではないですからね。
書いているうちに、単に自分に合わなかっただけで、中には楽しめる人もいるのではないかと思えてきました。
ただ、いずれにしろヒロインのお姉さんは脱ぎませんので、その点だけは注意すべきでしょうね。
ランク:E(駄作)

Last Updated on 2025-03-26 by katan
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