ファンタズマ ダムの底に消えた町

2011

『ファンタズマ : ダムの底に消えた町』は2011年にWIN用として、Codeminionから発売されました。

粒子エフェクトが印象的でした。

<概要>

オリジナルは同年に発売された『Phantasmat』であり、本作は日本語移植版になります。

ゲームジャンルはHOG(アイテム探し)+ADVになります。

商品紹介・・・
奇妙な現象に襲われ交通事故を起こしてしまったあなたは、誘われるように「Drowned Dead Hotel(溺死ホテル)」という名前の怖ろしげで不気味なホテルにたどり着きます。
ホテルのオーナーに話を聞くと、彼はこの町でダムが崩壊したといいます。
ホテルの部屋を訪れてくる町長夫人と名乗る老女もまた、ダムが崩壊するまではかつてここは美しい町だったといいます……。
この町で出会う人物は何か大きな秘密を抱えているようです。
はたしてあなたはこれらの人物と町が抱える謎を解き明かし、無事にこの町から脱出できるでしょうか。
ホラータッチのスリリングなストーリーを、美しいグラフィックと臨場感のある音楽が盛り上げます。
また、このゲームではアイテム探しの場面で3ピースパズルをプレイすることでアイテム探しをスキップすることもできます。

<感想>

2011年に発売されたHOGの中でも、非常に高い支持を得ていた本作。
端的に言えば、なるほど、評判通りだなってところでしょうか。

メインの舞台が水没したダムに、そこにあるホテルであり、内容はホラーテイストでして。
アクションADVとかでは人気の設定だけに、当然本作も好きな人は多そうだなと。

もっとも、個人的には特に好きなジャンルでもないので、まぁ良くも悪くも予想通りって感じでもありました。

<ゲームデザイン>

HOGなので、基本はアイテム探しになります。
最近はほとんどADVっぽいのも多いし、次第にADV化していっているのですが、2011年は過渡期ですからね。
本作も2011年のHOGっぽくアイテム探し要素が多めです。
逆にパズル要素は少なめになっていますね。
従って純粋なHOGでもなく、かと言ってHOGを含んだADVでもなく、HOG+ADVと捉えた方が良いかと。
ストーリー重視のように見えながらも、結構アイテム探しの割合が大きいです。

他方で、本作の一つの特徴として、アイテム探しの場面をマッチ3に替えることができます。
従って、ストーリーを楽しみながらマッチ3を楽しみたい人向けでもあるでしょう。

この両方から任意に選べる機能は優れた良いアイデアだと思うものの、肝心のマッチ3単独では少し課題も残るわけでして。
ほとんどいないと思いますが、もしマッチ3にしか興味がないのであれば、少しもの足りなく感じるかもしれません。

<グラフィック>

廃屋とか寂れた光景が好きな人なら、たまらないかもしれませんね。
雰囲気は十分に良かったです。
ただ、良く言えば雰囲気が良く統一感があるとなるのだけれど、個人的には変化があった方が楽しめるわけでして。
そのため、ちょっと単調さも感じてしまいました。

本作で個人的に良かったと思えるのは、粒子エフェクトですね。
邪魔な人はカットもできるのですが、粒子エフェクトであえて画面をざらつかせることで、雰囲気がグッと増し良い感じでした。
これは他社では用いていない手法なので、その点も好印象です。

<評価>

基本的には普通の作品ってことで佳作ベースなのですが、粒子エフェクトにより雰囲気が非常に良くなっていましたので、その点も加味して良作としておきます。

私の場合は、この手のストーリーが特に好きってわけでもないのですが、一般的には人気だと思うし、この手の作品が好きならば、更に楽しめる作品だと思いますね。

ランク:B-(良作)

Last Updated on 2024-12-21 by katan

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