『アイドルマスター』は2007年にXBOX360用として、バンダイナムコゲームスから発売されました。
もともとはアーケード版が先で、そのリメイクになります。
<総論>
1991年に『プリンセスメーカー』が発売されて以来、90年代の前半から中盤にかけては数多くの育成SLGが発売されました。
特にPC98やPCEなんかが多かったでしょうか。
WIN及びPSやSSの時代になっても、しばらくは発売されていたんですけどね。
その頃には既に、システム面での成長は止まってしまっていました。
PSやSSの時代には、システム面での差異を図るのではなくグラフィック等の演出や、ストーリー・キャラで差異を図っていた感じでしたから。
何となくRPGの遍歴を思い出しますね。
RPGもまた、80年代でシステム面の成長がストップ。
90年代に入ってからは、シナリオや演出で差異を図るケースが増えていきましたから。
もっとも、RPGの場合、製作側は行き詰まってたかもだけど、RPGのシステム自体はユーザーには支持を得ていました。
だからこそ、ストーリーや演出で差異を図る方法が取れたとも考えられます。
反対に、育成SLGは同じ道を歩むことが出来ませんでした。
ヌルゲーが好まれる風潮の中、育成SLGのシステム自体が面倒くさく思われていった感があります。
ストーリーや演出で差異を図るといっても、ベースのシステムが嫌われたら別のシステムで出しますからね。
またSLG部分が中心にあると、ストーリーや演出に制限も出てきますし。
実際、ストーリーや演出をメインに持っていくために、育成SLGというシステムは切り捨てられ、主流路線はノベルADV等に移行していきました。
こうして新世紀に入る頃には育成SLGはほぼ絶滅。
年に何本かは発売されても、名作足りうる作品ではありませんでした。
多くの人が思ったんじゃないでしょうか。
もう、育成SLGの時代は終わったのだと。
そんな中で発売された『アイドルマスター』。
本当に久しぶりの、育成SLGとしては待望の名作だったのではないでしょうか。
<感想>
少し個別の部分を見てみますと、XBOX360という新ハードで発売されたこともあり、グラフィック・サウンドは本当に文句なしの出来でした。
ちなみに、個人的にはキャラでは千早が、曲では「THE IDOLM@STER」が好きですw
何回も聞きましたしね。
他にも新ハードの能力の高さやニコ動とかでMADを流せるなどの、ヒットの要因は幾つかあげられるでしょう。
ただ、そのどれもが根幹たるシステム面と直結してない気がします。
育成パートはタイミング良くボタンを押すだけって感じの、ミニゲームの類が主でしたしね。
正直、ゲーム部分だけならそれ程面白いとも思えません。
結局名作足りうる理由がシステム以外の点に依拠するって意味では、90年代後半の育成SLGと同じなんですよね。
90年代後半の育成SLGはストーリーや演出での差異が図れなくなり、それで廃れていきました。
それが新ハードになって、差異が図れるようになったからヒットできた。
そんな風にも捉えることができるのですよ。
そのため、アイマスは好きだしこれ単体では名作だと思うものの、これによって育成SLGとしての新たな活路が見出せたとは思えないのです。
名作ではあるけど傑作足りえないと考えたのは、そうした理由からです。
まぁ、何はともあれ、楽しませてもらいました。
次の育成SLGの名作は何年後ですかね。
その頃にはPS4とかXBOX720とかってのが出てるのかな。
期待をしつつ、ゆっくり待つとしましょうか。
ランク:A(名作)

Last Updated on 2026-03-07 by katan


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