『智代アフター ~It’s a Wonderful Life~』は、2005年にWIN用としてkeyから発売されました。
『CLANNAD』に出てくる坂上智代END後の、後日談を扱ったものになります。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
学園を卒業し、町外れの廃品回収屋に就職した主人公・岡崎朋也は一人暮らしを始め、恋人となった坂上智代と楽しい毎日を送っていた。
そこへ、智代の弟・鷹文が、「とも」という名の女の子を連れてくる。
そして鷹文が伝えたのは衝撃的な事実……
ともがふたりの異母姉妹であること、突然、父親に会いに来てしまったため急遽ここに連れて来たこと、を告げる。
衝撃を受ける智代。
しかも事態はさらに深刻で、どうやらともの母親は育児を放棄してしまったらしい。
覚悟を決めて、ともを受け入れる3人。
そしてもうすぐ夏休みに入ろうという頃、鷹文の昔の彼女で智代の後輩である河南子が家を飛び出し、ふたりのアパートに転がり込んで来た!
こうして、朋也、智代、とも、鷹文、河南子。
みんなの夏が始まった。5人で過ごす、最初で最後の夏休みが……。
<総論>
私は普段、ファンディスクの類を買いません。
新たな作品を買った方が良いって考える性質なものですから。
しかも本作は、今でこそ高値がついているけれど、当時は賛否両論分かれており、叩き売られてましたし。
それで少し甘くみてましたね。
でも、実際にやってみて、間違ってたことに気づいたのです。
つまり、良くも悪くも『智代アフター』というのは、『CLANNAD』あってこそなのです。
いきなり『智代アフター』から始める人間はいないだろうけれど、話が通じるか否かだけでなく、本作は『CLANNAD』で渚と迎えるアフター編と対になってるのです。
ものの考え方は一つではないし、幸せの形も一つではありません。
『CLANNAD』のアフター編と異なるアプローチで答えを出してみた。
それが、本作なのではないでしょうか。
『CLANNNAD』好きは、本作も、ぜひやってみるべきだと思うし、短編ながらも、数あるkey作品の中で、極めてメッセージ性に富んだ作品だったと思います。
もう一つ加えると。
2005年と言うのは、実に多くのファンディスクが発売されました。
ファンディスクの年だったと言っても過言でないでしょう。
『智代アフター』は、そうした2005年の象徴の一つと言えるように思うのです。
10年20年と経ったとしても、本作を見るだけで、私は2005年がどんな年だったかを即座に思い出すことができるでしょうからね。
<感想>
さて、少し具体的に見ていきますと、ゲームシステムは今風のノベルゲーであり、特にかわったところはありません。
物語自体も短編で、そんなにボリュームはありません。
ただオマケのRPGが結構楽しめるので、意外と長く遊べるかと思います。
キャラデザが『CLANNAD』から代わったので、少なからず違和感は残りますね。
好きな絵柄ではあるんですけれども、できれば元のデザインのままでやってほしかったです。
毎回の事ながら、主題歌は良いですね。
「light colors」は、keyの中でもかなりお気に入りの曲です。
冒頭の方でも、本作の意義と関連してシナリオにも触れましたが、シナリオに関してはkeyの作品の中でも一番と言っていいほど、制作者のメッセージがダイレクトに伝わってきます。
その点は、高く評価してもいいのではないでしょうか。
もっとも、ライターである麻枝さんの価値観がモロに出てくるため、それが必ずしもユーザーの理解を得られるとは言えないかもしれません。
実際、それで賛否両論分かれたわけですし。
いいたいことは分かる、そういう幸せもあるだろう・・・
でも、傍目には智代は不幸でしかない。
ゲームとしては客観的に高く評価することはできるかもしれない。
だけど、智代ファンとしては辛くて見ていたくない。
『CLANNAD』ファンはやっとくべきと思うけれど、智代ファンにはすすめかねる。
そんな、何とも言い表しにくい雰囲気を持った作品でしたね。
そんな本作ですが、今になって思うこともありまして。
keyの最高傑作は何かと聞かれたら、『AIR』と答えるでしょう。
keyの作品で一番好きな作品は何かと聞かれたら、『CLANNAD』と答えるでしょう。
keyの作品で最も衝撃が大きかった作品は何かと聞かれたら、『Kanon』と答えるでしょう。
しかし、keyのシナリオライター麻枝准の最高傑作、あるいは到達点は何かと聞かれたら、私は、この『智代アフター』の名前を挙げることでしょう。
『CLANNAD』に対して「人生」というのは、もともとアンチが皮肉として言い出したものですし、何より、あの作品は家族等の言葉であればまだしも、人生というのは間違っていると思います。
むしろ「人生」というならば、それは本作の方が相応しいのだと思います。
<評価>
賛否分かれるのは当然だろうなとは思いつつも、そのストーリー、メッセージ性の高さ、主題歌の良さ等から、総合でも文句なしに名作といえるでしょう。
ただ、智代ファンが地雷と叫んでも、それはやむを得ないかもしれませんね。
題名に反して、智代ファン以外の『CLANNAD』ファンにオススメって感じもしますし。
様々な意見があることは理解しつつも、それでもやはり、一時代を築いたシナリオライター麻枝准の到達点として、本作は在り続けるのだと思います。
Last Updated on 2026-02-14 by katan



コメント
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とりあえず、これだけは絶対コメントしようとwww
智代アフターは、たしかに評価がわかれますねぇ。
漫画も見ましたが、相変わらず辛い。
でも自分は、
こんな世界もあるのだろう。
ってかんじでやってますから、地雷とかは思いませんね。
自分は好きです。
クラナドが好きです。
ついで、曲も神だと思っています。
だって、クラナドは人生ですから。
なんかクラナドになったら、熱いコメントになってしまったwww
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クラナドが好きで評価してる人なら、ありだとは思うんですよ。
自分もそうだし。
でも、智代が好きでたまらない人ほど逆に辛いってのも、わからないでもないんですよね。
あと、主題歌は最高でした。