『チャンピオンシップマネージャー4』は2003年にWIN用として、アイドス・インタラクティブから発売されました。
戦術に特化したサッカーSLGであり、収録数の多さに驚かされた作品でしたね。
<感想>
CM4はサッカーSLGなのですが、監督の立場としてプレイするという点やSLGである点では、サターンなどから発売されたサカつくとも似ています。
サカつくも傑作であり私もかなりはまったものですが、監督というよりオーナーとしての側面も強かったですし、もっと単純に監督としての立場をシミュレートしたいであるとか、世界中のクラブを扱ってみたいとか、そういう欲望は少なからず残っていたものです。
それと、サカつくでは育成面の比重が大きく、現場での戦術指示の面は若干軽視されていましたしね。
CMはそうした面に焦点をあわせたサッカーSLGで、サカつくとは決して被らない、異なった切り口から楽しむことのできたゲームでした。
この4作目では実在する41か国91ディビジョンに、総勢20万人にも及ぶキャラデータが収録されているとのことで、これはシリーズの前作の2倍にも及ぶ数だそうです。
特にアジアが強化されてきた感もありますが、何れにしろここまで揃えばもう満足って気になってきます。
もちろん、選べる数が多いだけではありません。
トレーニングの項目であるとか、試合での戦術への指示であるとかが非常に細かく設定されており、この方面では随一のサッカーゲームでしょう。
面倒臭いことが苦手な人には合わない可能性もありますが、数値マニアで細かくできればできるほど良いって人には最高のゲームで、内容的にはサッカーSLG、ここに極まれりって感じでしたね。
ただ、問題はグラフィックが乏しすぎるわけでして。
ここまで潔いとかえって清々しいものも感じますが、CM4ではサカつくみたいに選手の動きが絵で表示されることはありません。
全部テキスト表示なんですね。
このCM4から2Dピッチモードとしてちょっとした絵がつきましたが、それでも他のSLGと比べると格段に落ちてしまいます。
私は見た目も大事にしますのでこの点は痛く、それで名作評価には至りませんでした。
翌年にはPS2でEWETも出ていますし、見た目も欲しい人は今からプレイするならEWETの方が楽しめるでしょうね。
もっとも、SLGに大事なのは数値であって、見た目は関係ないという人も多いかと思います。
そういう人であればもっと楽しめるのは間違いないのであり、ストイックに数値変動の楽しさを求める人には、非常にオススメの作品だと思いますね。
ランク:B(良作)

Last Updated on 2025-05-25 by katan
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