『あやかしびと』は2005年にWIN用として、propellerから発売されました。
当時流行り始めていた伝奇バトル系の作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
太平洋戦争が終結し、十年が経過した頃。
人の身でありながら、異形の姿や力を持つものが現れ始めた。
彼らは『人妖病』に罹患した『人妖』と判断され、その他多くの『人間』たちから忌み嫌われた。
彼らの存在を憂慮した日本政府は、とうとう地方の一都市『神沢市』に人妖を隔離することを決定する。
──時は流れ、そして現代。武部涼一という少年がいた。
人妖であった彼は、その秘めた危険性ゆえ『人妖都市・神沢』ではなく、孤島の病院への隔離を余儀なくされた。
そこで彼は『すず』と出会う。
様々な人間が彼から離れていこうとも、彼女だけはずっと涼一と共に在った。
だが、ある事件を起こした涼一はすずと共に病院を脱走することになる。
二人は如月双七、如月すずと名前を変え『人妖都市・神沢』に潜り込んだ。
外周を巨大な防壁で囲まれた、人妖の、人妖による、人妖のための都市。
憧れていた平穏な日常や学生生活に浸る双七――他人にはどんなにちっぽけに見えても、彼にとってはかけがえのない大切なものだった。
だが、すずの『ある秘密』を目的とし、政府機関や邪な存在たちが彼女を付け狙う。
<感想>
内容的には伝奇というか、正確には伝奇バトルとなるのでしょうか。
伝奇バトルものというと、どうしても前年の『Fate/stay night』が思い出されますが、あちらよりも和風っぽい作りになっています。
う~ん、この作品は発売された時期が時期ですからね。
どうしても『Fate/stay night』と比較されてしまうだろうし、また2番煎じのそしりを受けても仕方ない面はあるかもしれませんね。
まぁ『Fate/stay night』自体、新しい流れを作ったというより、燃え系人気が出始めた頃にその波に乗った作品なので、そういう一連の流れの中の一作と言った方が正しいのかもしれませんが。
私個人は、バトルものをゲームという媒体でやる場合に、ノベルゲーでやるというコンセプト自体に、少なからず違和感があるのですけどね。
まぁ、それはジャンルの一つとしてわりきるべきなのでしょう。
痴漢ゲーだってお触り系の方が好きだけど、読み物系でもそれなりに楽しめますからね。
そして1ジャンルとして見た場合、内容的にはわりとよく出来ていたかと思います。
テキストに関しては、むしろ『Fate』より良かったと思いますしね。
この辺は好みの問題なので、人それぞれかもしれませんけれど。
でもまぁ世の中にはそういう人もいるってことで、燃え系の熱い展開やそういうジャンル自体は好きなんだけど、評判の『Fate/stay night』をやってみたら合わなかったって人の場合、もしかしたら本作は刺さるかもしれませんね。
そういう意味ではこの手が好きな人ならば、一度はやってみて損のない作品かもしれません。
ただ、コンセプト的に目新しいものがあるわけでもありませんし、本作ならではというのが見当たらないのは、個人的にはマイナスポイントですね。
それと、本作にはセイバーがいないわけでして。
『Fate/stay night』の場合、とにかくグラフィックとキャラが好きだったんですよ。
これはもう個人の好みそのものでしかないのですが、『Fate/stay night』は主観面での点数で荒稼ぎした部分があるので、それがない分だけ本作は低くなってしまいます。
<評価>
総合では凡作としておきます。
時期的にも内容的にも、良くも悪くも『Fate/stay night』に続く作品ってところでしょうか。
ただ、本作は年間売上を確認すると、40位前後なわけでして。
そうなると、思ったより後に続けていないようにも思います。
一部で刺さる人には刺さるけれど、案外、好き嫌いは分かれる作品なのかもしれませんね。
ランク:D(凡作)

Last Updated on 2026-02-10 by katan


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