『神の国の魔法使い』は2022年にWIN用として、ねこねこソフトから発売されました。
steamでも発売されている新シリーズの第1弾になります。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・東京に観光旅行に来ていた主人公と妹。
ふとした騒動に巻き込まれ、逃げ込んだのはどこかの神社。
そこで二人は、1000年前の日本へとタイムスリップするのだった。
妹「やった、異世界転生だよっ」兄「待て、死んだ覚えないぞ」
妹「だったら異世界転移かな? ステータスオープン」
当然、何も起きないのだが、妹は大はしゃぎ。
兄「とゆーか日本語は通じるのに、ここは日本ではない?」
妹「ああ。それって、なろう系の定番だから」
兄「何故だ?」妹「いやあ、そーゆーもんだとしか」
村人達とも仲良くなる二人。
いつしか魔法使い・・・ヒーラーさまとイモウトさまと呼ばれるように。
やがて二人は、ここが1000年前の日本であることに気づき・・・
物語は、大きく動き始めることになるのだった。
<感想>
シナリオの片岡ともさんは、20年以上ゲームを作ってきていて、ライターのファンもそれなりにいると思います。
私は特にファンではなく、むしろ過去の作品に対しては、低い評価をすることも結構ありました。
もっとも、ここ最近の作品である『ルリのかさね』や、直近の『ChristmasTina』がとても面白かったことから、本作にも期待していました。
さて、本作は1本道のノベルゲーであり、分割作品の1作目になります。
ボリュームも非常に少ないので、これだったら分割せずに、まとめて出してくれと思ってしまいます。
まぁ、steamで発売するということで、価格分の分量にしたのでしょうが、steam版の価格を前提にしても、それでもボリュームは少ないでしょう。
しかも、まだ序章であり、完結していませんからね。
ライターっぽさは少しはありますが、「っぽさ」を感じるだけであり、正直なところ、個人的にはかなり消化不良です。
グラフィックにしても、『ChristmasTina』のようなこだわりを感じさせず、とても平凡なノベルゲーになってしまいました。
ストーリーが分割で完結しないことは、事前情報を得ていれば想定内ともいえますから、ある意味、こっちのグラフィックや演出面の方が、ガッカリ感は強かったかもですね。
本作のパッケージ版はミドルプライス~フルプライスくらいの価格がします。
steam版とはCGに違いがあるようですが、パッケージ版も非18禁ですから、特にHなシーンがあるわけではありません。
よほどのブランドやライターの信者ないと、この価格差に価値は見いだせないのではないでしょうか。
<評価>
シリーズ作品で、これから本題に入っていく作品ですから、もしかしたら、完結時には良い作品になっているかもしれません。
現時点で将来的なことは分かりませんが、少なくとも本作に関しては、ものたりなさが強かったですし、次回作をプレイしたいとも思えませんでした。
ここ最近、良い作品が続いていただけに、とても残念でしたね。
ランク:E(駄作)
駿河屋
Last Updated on 2024-04-20 by katan
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