428 ~封鎖された渋谷で~

2008

『428~封鎖された渋谷で~』は2008年にWii用として、セガから発売されました。
販売はセガですが、開発はチュンソフトになります。

渋谷を舞台にした実写ゲーであることや、ザッピングを駆使するゲームであることから、『街』の後継的な作品と言えるゲームです。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
渋谷署管轄内で起こったひとつの誘拐事件をきっかけに世界を震撼させる大事件は始まった。
熱血刑事、渋谷のチームの元ヘッド、ウイルス研究の第一人者、敏腕フリーライター、そしてネコの着ぐるみ。
本来であれば、まったく交わることがなかったであろう人々の物語が渋谷を舞台にめまぐるしく交差する。
あなたは、この世界を一変させるいくつもの選択を迫られる。
あなたの選択によって、人々は一体何を目にすることになるのだろうか。
本作では、渋谷の街を舞台に複数の主人公たちの物語が複雑に絡み合いながら同時進行。
節目節目に登場する選択肢により、それぞれの物語はあらゆる方向へと進んでいく。
とある主人公のとった行動が直接主人公の物語に影響するだけでなく、他の登場人物の未来に大きな変化をもたらすことも。
プレイヤーの選択によって、物語はさまざまな結末を迎える。

<感想>

チュンソフトお得意のサウンドノベルってやつですね。
まず最初に言っておきますと、本作は基本的に良くできています。
ゼロ年代以降のノベルゲームは、ストーリーを読ませることに重点を置きすぎて、ゲーム性はむしろ退化しています。
ノベルゲームのゲーム性って何ぞや?って人もいるでしょうから、そういう人の入門用として、ゲーム機のノベルゲーとしては最適なゲームの1本と言えるでしょう。

それを踏まえて、問題はその先の話なんですが・・・
まず、ストーリーです。
『街』は複数の主人公がいて、それぞれの話が時に絡み合いつつも、基本的には独立していました。
他方で本作は、基本となる1つのストーリーがあって、それを複数の人物の視点で追いかける形となります。
全てのルートを読ませる必然性を感じさせてくれる点で、個人的には『街』よりも本作の方向性の方が好きではあります。
したがって、今回は私好みになったとは言えるんですよね。
ただ、大まかな方向性が好みになったとはいえ、じゃあこれが凄く面白いストーリーだったかと聞かれると、話はまた別です。
普通には面白いのですが、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。
短所でもないけれど長所にもなりえない、そんなところでしょうか。

なお、オマケルートは各地で酷評されていますし、自分も面白いとは思えませんでしたが、
所詮はオマケなので評価対象外です。

次に、システムですが、KEEPOUTやJUMPと名称は変えていますが、基本的にはザッピングさせつつそれが他方に影響を及ぼすことから、ザッピング+マルチフラグ系のノベルゲームと言えるでしょう。
まぁ、言うなれば『街』と同じですね。
細かい説明は『街』やコラム内で書いていますので、今回はパスします。

今のハードでこれだけ遊べるノベルはそうはないという意味では、良くできていると思います。
冒頭でも書きましたが、システムに疎い人ほどぜひやってもらいたいですし。

ただ、『街』の時点で既に目新しくもなかったシステムが、『街』から何の進歩もなく使われているわけです。
新鮮さや独自性という点では、どうしても物足りなかったですね。

それならそれで完成度が高ければ話は別です。
どのジャンルでも荒削りだけど新鮮な初期の名作と、新鮮さはないけど完成度を高めた後期の名作がありますからね。
しかし、この観点からも、本作はイマイチでした。
よくも悪くも前回同様って感じなんですよね。
一体前作の製作から何を学んだんだか・・・
『街』だって問題点は幾らでもあったのに、あれで満足しきっていたんでしょうか。
同じシステムを使うなら、せめて完成度は高めてくれよと言いたいものです。

また、本作は実写を使用しているのですが、基本的に静止画で音声はなしです。
動き回りしゃべり続けるADVもあるだけに、どうしても演出面は乏しく感じてしまいましたね。
私は実写系のゲームも好きでよくプレイするのですが、静止画の実写とノベルゲームの相性は良くないと思います。
動きと音声がないと、どうしても物足りなく感じます。

<評価>

そういうわけで、致命的な欠点もないし、『街』よりアクがなくなった分だけ万人向けになり、多くの人が普通に楽しめるとは思うのですが、これというこのゲームだけの長所も見当たらない作品でした。
というか、このゲームを通じて何がやりたかったかが、いまいち伝わってこなかったです。
そのため、総合では佳作としておきます。

ランク:C(佳作)


428

Last Updated on 2024-07-08 by katan

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