『美しき獲物たち PART V』は1989年にPC88用として、グレイトから発売されました。
当時のヒット曲と女の子がコラボする、シリーズ第5弾になります。
<概要>
当時の雑誌などを見てみると「紙芝居風ソフト」と表現されていたのですが、端的に言えばCG集になります。
ヒット曲を聴きながらCGを見るってわけですね。
(・・・そういや、ゲームに対する「紙芝居」という表現は、この頃から既にあったということなんですね。)
BGMは当時のヒット曲の3曲の中から選ぶことができました。
具体的に本作では「秋からも、そばにいて」(南野陽子)、「MUGO・ん・・・色っぽい(工藤静香)」、「セシル」(浅香唯)の中から選ぶことになります。
今作は全部女性歌手ですね。
パート4のところでも書いたのですが、少なくとも4~6には浅香唯の曲が入っていますので、ファンには嬉しいところでしょう。
<感想>
好きな音楽でくつろぎながら女の子の裸を愛でるというのが、このシリーズのコンセプトなのでしょう。
そう言うと何だか余裕のある者の優雅な楽しみ方のようにも思えてきます。
実際、この頃のPCゲーなんてのは金のある者の道楽に近いですしね。
まぁ、結局のところはBGM付きのCG集ではあるのですが。
とは言うものの、流石に5作目にもなると、同じことの繰り返しではとマンネリに思われかねないですからね。
当然のことながら、作品ごとに少しずつ変化が加えられています。
例えばBGMも前作では2曲だったのに、今作では3曲の中から選ぶことができます。
また、グラフィックにもちょっとしたアニメーションが加わり、ただのCG集ではないという進化の形跡は見られます。
さらに、CGの方向性にも違いがあり、例えば前作はグラビアや写真集を意識したようなデザインばかりで、良く言えば芸術っぽくもあるのですが、同時にエロさも限られますし、キャラは常に一人しか表示されていませんでした。
今作は複数のキャラが描かれているCGも多く、女性同士の絡みであるとか、男性器をくわえるCGなども入っています。
本作の方が、よりエロゲのCGっぽくなったということで、イレギュラーなのはむしろ前作だったのでしょうね。
いろいろ進化したり変化していますので、絵柄が合う人なら結構楽しんでいたのかもしれませんね。
単純なエロさという意味でも、前作より上回っていますし。
ただ、個人的には目のバランスとかが若干崩れて見えて、思ったよりもキャラの顔が可愛く感じられなかったわけでして。
それと、写真集のような構成の前作の方が他作品との比較でレアに感じられますので、それで前作の方が良かったなと思った作品でもありました。
Last Updated on 2025-05-12 by katan
コメント