『失われた楽園』は1995年にPC98用として、シルキーズから発売されました。
『DE・JA』のノベルっぽいのを目指したのかな~
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
93年の『河原崎家の一族』以降のシルキーズは、多数の同系統の作品、すなわちマルチストーリー・マルチエンディングADVを発売しており、本作もまたその中の1本になります。
95年発売分の中では、最初の作品になりますかね。
教授の手伝いで南海の孤島に向かった一行の船が嵐で難破、無人島かもしれない孤島に流れ着いた主人公らは無事生還できるのか~というのが大まかなあらすじです。
<感想>
設定だけをみると、何となく『無人島物語』っぽい雰囲気でもありますが、その後のストーリーの展開から察するに、おそらくは、マルチストーリー・マルチエンディングの『DE・JA』みたいなのを作りたかったんじゃないでしょうか。
その試み自体は面白いと思います。
ストーリーが分岐しまくる『DE・JA』なんて、想像しただけでも興奮してきます。
加えて、グラフィックが凄く綺麗でしたからね。
プレイ開始時の期待感は、かなり高かったですよ。
ただ、実際にプレイしてみると、正直イマイチでしたね。
ストーリーがグダグダで全然面白くない上に、キャラも他のシルキーズ作品より弱かったし。
正直、駄作だって言われても文句言えない出来です。
94年のシルキーズ作品はアタリが多かっただけに、なんでこうなってしまったのかと不思議に思ってしまいます。
もっとも、完全に駄目かというとそうでもなくて。流石にシルキーズ作品だけあって、上記のとおりグラフィックがかなり綺麗だったりします。
塗りの出来だけならシルキーズ内でもトップクラスかと。
目パチもありますし、部分的なアニメーションもありますし、そのあたりは、エルフの作品らしい丁寧な仕上がりです。
キャラデザも好みだったので、CG集と考えればそれなりに元は取れるような気もします。
あとは、ヒロインらが犯られるシーンが好きな人も楽しめるでしょうね。
最近のNTR物と違って寝取られる経過みたいなのはないですが、設定上一緒にいた女の子らが襲われちゃう展開は結構あります。
そのため、CGとして該当シーンがあればOKな人には、結構楽しめたりもします。
<評価>
ランクでは一応凡作になっています。
ストーリーだけなら駄作クラスですが、CGの美しさで若干UPです。
加えてNTR好きな人ならば、佳作以上もありうるでしょう。
端的に言えば、寝取られCG目当ての人向けの作品でしょうね、これは。
最後に、本作にはEDが14種類あるのですが、オープニングから既に分岐が始まっています。
意外とそこがネックになる人も多いと思いますので、プレイの際にはその点に気をつける必要があるかと思います。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-10-27 by katan
コメント