『Deep One -ディープワン-』は2018年にWIN用として、Namelessから発売されました。
出る杭は打たれるというか、自業自得というか、まぁ、いろいろ問題のある作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
「一緒に戦おう。俺たち/わたしたちは、兄妹だから」
《魔導書(オールド・ワン)》を巡る、旧家達の宿業の争い
その宿命に翻弄された兄と妹は───
その日、共に戦うことを決意する双子がいた。
兄の名前は『尚哉(なおや)』妹の名は『九花(このか)』
幼いころに両親と死別するという、辛い過去があったものの
ふたりは、ささやかながら幸せに満ちた日々を過ごしていた。
平穏であたたかな日常。
そんな毎日がこれからもずっと続くと、兄妹は思っていた───
だが、そんな淡い希望は、ある日、無惨にも砕け散ることとなる。
《魔導書(オールド・ワン)》
永き時の中で、人の史実の裏側で息づき、神秘によって隠匿されていた禁断の存在。
平穏な営みを送る人間とは、決して交わらないはずだった、それは。
突如として、兄妹の前に現れて、ふたりの穏やかな日常を否定した。
ふたりはどこにでもいるような、ごく普通の兄妹だと思っていた。
自分たちは何の変哲もない、ただの家族だと思っていた。
しかし、彼らは知ることになる。
‘自分たちは世界を揺るがす可能性を秘めた、ある魔導書の後継者である、と’
――――幾重にも交錯する深き宿命の底で、今、数奇なる物語が産声を上げる――――
<感想>
伝奇もののノベルゲーですね。
発売前から話題性だけ高め、発売直後に炎上してたので、今更感想書くまでもないのかもしれませんが・・・
せっかくなんで書くことにします。
さて、まずストーリーに関しては、どこかで見たような内容でありつつ、それほど読んでいて面白いというものでもありません。
というか、元々大した実績のあるライターでもないですし、むしろストーリーに期待するユーザーの方が、少々無謀なように思います。
ライター名は事前に公表されているわけですから、ある意味事前情報通りなわけですし。
個人的には、まぁこの程度だろと事前に想定していたら、少し下回るものの、概ねその範囲内でしたしね。
なお、少し下回った理由としては、本作が分割作品であり、完結していないことになります。
本作は発売前、分割作品と伝えていませんでした。
つまり、不意打ちの分割作品だったのです。
このような、事前に何の告知もせず、いざ蓋を開いたら分割だったというのは、今に限らず昔の作品にもあります。
ただ、ネット上での反応を見る限り、昔のユーザーよりも、今のユーザーの方が不意打ち分割に厳しいように思います。
不意打ちNTRとかもそうなのですが、最近のユーザーは事前情報にないものに対し、なんか凄く厳しいですよね。
そこまで厳しい反応を示す必要があるのかなと、個人的には思ってしまいますけれど、それを抜きにしても、漫画やラノベと異なり、エロゲはそれ1本で完結するという、数少ないメリットを放棄するわけですから、その分評価が下がっても仕方ないのでしょう。
また、製作側にしても、今のユーザー層をきちんと把握していれば、何も問題は起きなかったわけでして。
そういう意味でも、リサーチ不足なのでしょうね。
それから、いわゆるシナリオゲーと呼ばれるような、ストーリー重視の作品の場合、エロが非常に薄い場合もしばしばあります。
本作もエロが非常に薄いのですが、他のエロゲも薄い作品が多いわけですし、シナリオゲーならこんなものだろうと、普段であればあまり気にされなかったと思います。
しかし、本作の場合、エロ重視作品並にエロも濃くすると言っていましたからね。
これでは、エロに期待する人が出てきても不思議でないわけで、その人たちの期待を大きく裏切ったことについては、やはり叩かれても仕方ないのでしょう。
余計なこと、言わなきゃ良いのにね。
それとも、叩かれることを覚悟の上、少しでも売上を伸ばせるようにしたということでしょうか。
上記のような、不意打ち分割や、裏切りエロ薄により、叩かれても仕方ない部分はあるのですが、個人的にはストーリーやエロに期待してなかったので、あまり気になりませんでした。
まぁ、こんなもんだろうって感じで。
私が本作に期待し興味を持ったのは、演出部分であり、ここさえ秀でていれば、他の人はともかくとして、少なくとも私は評価していたと思います。
ただ、これ・・・とても演出が良いとは思えないです。
確かに、戦闘シーンとか、ピカピカ光って、カット数も多いですけどね。
派手に光っていれば演出が良いとはならんでしょう。
まず通常の立ち絵ですが、あまり動きません。
目パチ口パクもないので、丁寧さも感じられません。
非イベントシーンに関しては、ごく平凡な作品でしかありません。
イベントシーンや戦闘シーンは、上記のとおり、とりあえず派手に光ってはいます。
でも、例えば比較対象に挙げられがちな型月作品の場合、アップで見せるCGだけでなく、きちんと引いて全体を示すシーンもあるわけでして。
その使い分けにより、より迫力が増しているわけです。
本作の場合、無意味にアップばかりのところがあり、どうしても手抜きにも見えてしまうし、場面がきちんとこちらに伝わってこないのです。
言い換えれば、構図が悪いのです。
何のために、ゆうろさんを呼んだんだか・・・
完全に宝の持ち腐れですよ。
ゆうろさんは、最近は背景の仕事が多いですし、確かに背景を描くのが上手いのですが、本質的には全体の構図が抜群に上手い人なんだと思います。
そんな人が、たとえ背景だけとはいえ参加している作品で、構図が悪いってのは、一体どういうことなんだと。
キャラデザも結構好きだし、背景も良いのに、グラフィック全体ではダメということですから、本作は、ある意味レアなケースかもしれませんけどね。
これは、製作全体を統括する人に問題があるとなるのかなぁ。
<評価>
総合では凡作としておきます。
自ら種を蒔いた、叩かれるべくして叩かれるという、見本のような作品でした。
個人的には、期待していた演出部分で、何も収穫がなかったのが痛かったですね。
最後に、本作に対し、安易に応援メッセージをした他のブランドについて。
まぁ、文面によっては上手くかわしているところもあるので、一部を除いてという限定はつきますが、その一部を除いた大半のブランドは、安易な記載について反省をすべきでしょうね。
いや、クリエイターやブランドの応援メッセージとか、そんなもん付き合いで適当にやってるに決まっているだろと、そんな宣伝文句、信じるのがそもそもおかしいと、私なんかは思うのですけどね。
たぶん、私と同世代の人なら、同じように考えると思います。
でもね、上述のように、今の主流のユーザーは、事前情報を素直に信じちゃうし、それを裏切られると凄く傷付くような、とてもピュアな人たちが多いのです。
だから、今のユーザー層をきちんと把握し、自分の行動がどういう結果をもたらすかを予測できる、賢明なブランドは、安易に応援メッセージをしないでしょう。
そしてエロゲ業界で今後もやっていくのであれば、今のユーザー層を把握することは大事なはずです。
しかし、本作へ応援メッセージを残したブランドってのは、それができていないわけですから、今後のエロゲでの活躍は無理ですと、自ら認めているようなものですからね。
そういう自身の首を絞める行為は、できるだけしない方が良いと思います。
まぁ、余計なお世話かもしれませんけどね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-08-13 by katan



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