へんし~ん!!! パンツになってクンクンペロペロ

2011

『へんし~ん!!! パンツになってクンクンペロペロ』は、2011年にWIN用として、May-Be Softから発売されました。

ヒロインの下着をはじめとして椅子や縦笛など、身近な様々なものに変身するというコンセプトのへんし~んシリーズ。
2作目は2005年でしたので、実に6年ぶりの新作となります。

<感想>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

例えば女の子の咥えているアイスに別の何かを投影したりすることは、少なからずあるように思うわけでして。
身近な属性のようでいて中々ゲームでは見かけないジャンルだけに、本作に期待していた人も多かったのではないでしょうか。

さて、まずはストーリーから見ていきますと、客観的な側面として、ヒロイン全員の下着に変身できるとか、変身できるアイテムが100種類を超えるなど、ボリューム面は文句なかったかと思います。

加えて、主人公は、「女の子のパンツになりてぇ」と口走るような、突き抜けた変態だったりします。
この清々しいばかりの変態っぷりが、妙に心地良く感じられるわけでして。
愛すべき馬鹿とでも言いましょうか、人として最低なはずなのについ好感を抱いてしまうんですよね。
だから、プレイも気持ちよく進行できるのです。

システム的には、マップ上から移動先を選ぶタイプのADVになります。
どこに誰がいるのかヒントもありますし、変に詰まったりストレスが溜まることなく楽しめました。
ここら辺は良く作られていましたね。

基本的に題材こそマニアックではあるものの、内容的には誰でも安心して楽しめるタイプのゲームと言えるでしょう。

ただ、期待した部分に対し、その期待しただけのものはあるものの、こちらの予想を超えるような驚きはなかったわけでして。
普通の人が変態的なシチュエーションを想定して、それで精一杯作ってみたようなそんな作品だったんですね。
いや、プレイするこちらも普通の人なんで、それで十分満足できるし楽しくはありました。

しかし、こういう分野って時々常軌を逸した作品がありますからね。
凡人が丁寧に作った変態シチュエーションよりも、荒削りでも本当の変態が作った変態シチュエーションの方が、見ていて訴えてくるものを感じられるわけです。

それと、何かに変身して覗きをしている分には良いのですが、大概がその物からナニが出てきたりして、それで悪戯というパターンに陥りやすかったわけでして。
オチが同じでは変身パターンが多くてもあまり意味がないわけで、その辺が物足りなくもあったんですよね。
ここも、やっぱり作る人が真っ当であるが故に、想像に限りが生じてしまったのでしょう。
その対象物ならではというオンリーワンな個性をもっと出せていたら、ゲームの幅も広がりもっと楽しめたんでしょうけどね。

<評価>

そういうわけで、総合では良作ってところでしょうね。

名作というにはもう一押し足りなかったように思いますが、丁寧に作られていますしテンポも良いですし、素直に楽しいと思える作品でした。
一見すると特定のマニア層向けっぽいのですが、比較的万人向けな作りの作品ではないでしょうか。

ランク:B(良作)


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Last Updated on 2024-12-16 by katan

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