『ウチはもう、延期できない。』は2021年にWIN用として、Sonoraから発売されました。
本作はエロゲ製作側を描いた作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・ある、春休みの出来事。
「宮村未来」は実の姉「宮村花梨」からエロゲー声優であることを打ち明けられる。
「おねがいっ!私が今度出演する知り合いのメーカーが、エッチシーンのシナリオヘルプを探してるの!」「いや、私、処女だよ!?」
一方その頃、同じく春休みを満喫している主人公、椎馬 雅史も姉から突然の呼び出しを食らっていた。
「もー、無理。延期する。ダメ、無理。延期」
壊れたラジカセのように同じことを繰り返す、ハーデスソフトの代表で、実の姉の椎馬さやか。「これ、延期したら、終わりだから。地獄の果てまで、金返せって流通に死ぬほど追いかけられるから」
半ば脅しのような形で姉の仕事を手伝う羽目に!?
業界では少し有名になりつつある、ハーデスソフトを中心に巻き起こる、
ちょっと変わった、エロゲーメーカーADV
エロゲーが好きなら、メーカーに入っちゃダメ!
<感想>
ブランド前作はエロゲショップを題材にした作品でしたが、本作はエロゲメーカーを題材にした作品になります。
エロゲメーカーを題材にしているだけあり、ヒロインの年齢も他のエロゲのヒロインより高めになっています。
年上ヒロインが好きであれば、満足度は高まるといえるでしょう。
個人的には、ここの作品は原画が好きなんですよね。
好みの問題と言われればそれまでですが、過去作より本作の方が好きですし、少しずつ自分好みの絵柄になっているので、今後の作品も期待したくなります。
ヒロインとの会話とかも楽しめましたし、あまり深いことを考えずにプレイする分には、満足できる作品だと思います。
他方、ストーリーを期待してプレイすると、少しがっかりするかもしれません。
タイトルから連想されるような修羅場であるとか、担当部門の違いによる苦労の違いであるとか、もう少し書けたと思います。
他業種だと取材とか大変かもしれませんが、エロゲ屋の話なわけですから、もう少しディープに、踏み込んで書いて欲しかったかなと。
キャラゲーとしてヒロイン目当てなら満足できるけれど、この業界ならではの内容を期待したストーリー目当てだと、少し消化不良に感じてしまうように思います。
<評価>
キャラゲーとしては楽しめるということで、佳作とします。
雰囲気は好きなブランドなので、がんばってもらいたいですね。
Last Updated on 2024-04-22 by katan