とある人妻のネトラレ事情2

2014

『とある人妻のネトラレ事情2』は2014年にWIN用として、らすこうから発売されました。

前作で良かったDEVAGAMEシステムを用いつつ、今作は気の強いヒロインということで、より自分好みになった作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

商品紹介・・・「とある人妻」シリーズの続編!
6年前に引退して人妻となった元レディース総長の元に1通のメールが届く…。
『痛みには強いが性的刺激には弱かった…』
そんな自分を痛感する事になる「とある人妻」の物語…。
脅迫から始まりながらも、○辱されて徐々に体が靡いていってしまう…。

40日以上の日程が進行します。
そして今作も『DEVAGAMEシステム』を搭載。
序盤のあるシーンからメールを盗み読むソフトが起動可能になります。
本編で語られていない経緯や撮影した画像も参照可能。
基本CG25枚。差分込みのカット15枚、写真画像53枚
Hプレイのジャンル幅はさほどなく、コアなプレイもありません。
シチュエーション主体です。

<ゲームデザイン>

前作をプレイした人なら、前作と一緒と考えれば良いでしょう。

未プレイの人用に補足しますと、本作は基本的にはノベルゲーになります。
そこにDEVAGAMEシステムが加わっています。
このシステムは、ゲームプレイの任意のタイミングでTABキーを押すと、ヒロインと間男とのメールのやり取りを読むことができるというものです。
メールには写真を貼付することもあるので、通常のHシーンだけでなく盗撮っぽいCGが多い点も特徴になります。

私は前作において、DEVAGAMEシステムと寝取ら「せ」の連動に可能性を見出し、前作に対して非常に高い評価をしています。
今作は寝取ら「せ」ではないし、前作の方向性を踏襲したものではなく、またDEVAGAMEシステムの可能性を更に追求したものでもありません。
前作プレイ済みで、かつこのシステムに過度に期待すると、少しもの足りなく感じるかもしれませんね。
まぁ、前作からの方向性の転換は事前に告知されていますので、そういう人はいないかと思いますけれど。

DEVAGAMEシステムの発展こそなかったものの、それでも他所の単に読むだけのノベルよりは、ずっと楽しめますからね。
したがって、前作ほどのインパクトはないけれど、通常のNTR系ノベルよりはゲームとして楽しめるといったところでしょうか。

<感想>

上述のシステム面に関しては、まぁ予想通りといった感じでして。
ゲームシステムに期待してプレイした前作とは異なり、今作はもっぱらストーリー・キャラに期待していました。
前作のヒロインも良いけれど、個人的には気の強い女性を陥落させる方が好きなものですから。

さて、そのストーリーに関してなのですが、タイトルに「ネトラレ」とあるものの、寝取られには期待しないでください。
非常に好きなシリーズなんですけどね、一番不満があるとすれば、何でこのタイトルにこだわっているんだろうってところでして。
前作は旦那が寝取らせる寝取らせゲーであり、寝取られとは異なります。
今作は寝取らせではなくなったのですが、シナリオはヒロイン視点、ないし間男視点で進行し、旦那はほとんど蚊帳の外ですからね。
やっぱり、寝取られ好きが求めるような寝取られゲーとは異なるのですよ。
私はタイトルが何であれ、作品に含まれている内容の良し悪しで判断するから構わないけれど、寝取られだけを求めて寝取られの良し悪しだけで判断する人の場合だと、本作をプレイしても楽しめないと思うわけでして。
それはプレイヤーにとっても製作者にとっても、決して良い状況とは思えないのですが・・・

タイトルの是非はともかくとして、本作はヒロインと間男が中心であり、脅迫されたヒロインが肉体の快楽に抗えず次第に肉欲に溺れていく、「浮気ゲー」ないし「不倫ゲー」と考えておけば良いでしょう。

不倫ゲーとしては、非常にエロくて良かったんじゃないかと。
奇抜なシチュはないものの、流れが良いのでね。
雰囲気を重視するような私みたいなタイプだと、大満足ですね。

とは言うものの、途中までは評価としては良作扱いだろうなと考えていました。
気の強い女性を屈服させる作品は大好きですし主観的には名作だけど、総合では良作というパターンです。
自分が満足できれば高評価する人もいるでしょうが、私の場合、自分の好みにマッチしたというだけでは、名作扱いしないものですから。
本作の場合、キャラは大好きですが、100%自分の好みにマッチしたという、どこまでも自分好みなだけに思えたもので、だから主観だけで判断すれば名作だけど、他の人にもアピールできるような明確な特徴に欠けるということで、良作に落ち着きそうだなと思ったわけですね。

その印象ないし事前の予想が変わったのは、後半に入ってからでした。
最初は抵抗していたヒロインが、快楽に抗えず間男のものになるという大筋は、この手の他の作品と異なりません。
しかし本作のヒロインは、そんな性的刺激に弱く、体が靡いてしまった自分をしっかりと認識し受け入れたのです。
ヒロインは現状を受け入れたことで、間男に愛人になってやると宣言し、これにより逆にある意味で対等な立場になります。
その宣言の時の潔さも格好良かったのですが、その後の行動の端々に格好良さが出てきまして。
過去を旦那にばれないようにとビクビクしていた前半と異なり、後半は開き直ったことで、元レディース総長としての地の姿が出てきたわけで、あぁ~この女性はこんなに魅力的だったのだなと伝わってきたのです。

例えとして適切かは分かりませんが、フィギュアスケートでも最初に勢いよくジャンプしまくって、後半はヘロヘロで後はリンク内で回っているだけ、個性も失われただその場にいるだけというような選手も、レベルの低い大会ほど多いですよね。
アダルトゲームの陵辱系も、似たような作品ばかりでして。
気が強いだの、昔は凄かったなどというヒロインは一杯いますが、そもそも強い女の描写が弱い作品も多いですし、仮に最初は良かったとしても、墜ちた後はどのヒロインも似たり寄ったりで、何の個性も魅力も感じられない作品が多いです。
だからこそ逆に、中々墜ちない(=個性の失われない)ヒロインというのを、求めてしまうのかもしれませんし。

そんな状況下で、例えばフィギュアですと、皆がへばっている中で、後半により勢いが増してジャンプする選手がいると、おぉ~って注目したくなりますよね。
それと似たような感じで、本作は愛人宣言をした後の、一般的には墜ちた後に、ヒロイン本来の魅力が次々に出てくるわけですから、これは他とは違うぞとなるわけです。
設定だけの気の強いキャラでなく、あぁ~このヒロインは本当に元はレディースの総長だったんだなと、その事実が後になるほど理解できてくるわけで、こういう感想を抱いた作品は非常に稀だと思います。

<評価>

総合でも名作と言えるでしょう。

総じて作品のインパクトは前作の方があるので、評価的にも前作の方が上になっていますが、本作は個人的にモロに好みですので、主観的にはこっちの方が好きって感じでしょうか。
エロさもアップしていますし、前作のような寝取らせは寝取られ好きの間でも好き嫌い分かれそうですので、たぶん今作の方が一般的には受けやすいのかなと思います。

最近はシリーズ化して欲しいと思う作品は少ないのだけれど、このシリーズは今後も続いて欲しいですね。

ランク:A-(名作)


とある人妻のネトラレ事情2

Last Updated on 2024-10-19 by katan

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