『お姫様は特訓中!! 性なる魔法修行』は2002年にWIN用として、Lusteriseから発売されました。
お姫様を調教するSLGになります。
<感想>
タイトルからも何となく内容がわかるかと思いますが、内容的にはお姫様を育成調教するもので、ジャンルとしてはSLGになります。
アダルトゲームでこういう育成調教系のゲームとなると、どうしても凌辱色が強くなってしまうものが多いです。
PC98時代はそれでも育成ものっぽいのもあったのですが、windowsの時代になると凌辱色の薄い育成系に関しては、かえって減ったように思います。
私は凌辱ものが大好きなのでそれほど困らないのですが、多様性が失われ凌辱系オンリーになってしまうことが良いとは思えません。
プレイヤーの中には、合意による育成調教で淫乱にしていくのは好きでも、無理やりな凌辱は苦手って人もいるでしょう。
そんな人のためにも、凌辱に頼らない育成調教系も必要なのです。
その点、本作は凌辱色が薄いことから、凌辱が苦手な人にはうってつけの作品でもありました。
もちろん、凌辱ではないからってエロが弱いわけではなく、肝心の淫乱にかわっていく過程はしっかりしていましたし、基礎となる内容的部分もしっかりしていました。
そういう作品ですので、この頃の合意調教系を代表する作品と言えたし、属性が合えばかなり楽しめる作品と言えるでしょう。
ただ、本作は確かに魅力もあったのですが、同時に欠点の多い作品でもありました。
こういうのって、やっぱりエロさを求める人が多いと思うのですよ。
そうなると、どうしてもグラフィックと音声が大事になってきます。
ところがこのグラフィックが、壊滅的に駄目だったのです。
まぁ、駄目と言いつつそのヘボさ加減が個人的にはわりと好きでしたが、人に薦めることはできない絵ではありました。
そしてそれ以上に痛かったのが、音声がなかったことです。
この手のゲームで絵と音が駄目となると、やっぱりちょっと辛いと言う人も出てくるでしょう。
内容は悪くないし良作レベル以上のものも有していたのですが、駄目な部分もあったので総合では佳作にとどめておきます。
お姫様を合意によって淫乱に変えていくことに興味がなければ、間違いなく凡作以下に感じるでしょう。
逆にこのシチュのためなら絵や音にこだわりはないって人ならば、良作かそれ以上に感じることもできるのではないでしょうか。
属性の有無で、そして何を重視するのかで、ハッキリ評価が分かれるタイプだと思います。
なお、作った本人たちも駄目なところは自覚していたのか、間もなくグラフィック等をかえたリしたニューアル版が出されました。
これが最初から出されていれば全然違ったのにと思うと、実に勿体無い作品でもありましたね。
それと、雑誌にまるまるついていますので、そちらを買えば安価で入手可能です。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-03-10 by katan
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