『リフレインラブ2』は1999年にPS用として、リバーヒルソフトから発売されました。
このゲームのことをふり返るたびに、いつも感慨深くなってしまいます。
ゲームの可能性に夢見ていた当時の自分と、現在における市場の狭さ。
様々な思いが交錯してしまうのです。
<感想>
本作は、基本的にはギャルゲーと呼ばれるような恋愛物になるのでしょう。
ただ、他の作品と大きく異なる点があり、その1つとして、登場人物の平均年齢が高めに設定されていることが挙げられます。
高校生とかも一応いることはいるのですが、大学生や社会人とか大人が結構多いんですね。
また、男性キャラも多く、サラリーマンなんかも普通に出てきます。
『リフレインラブ2』は、今となってはそれだけでも価値があるでしょうね。
何で国内のADVは高校が舞台のゲームばっかりなのでしょう?
需要と供給と言ってしまえばそれまでですが、とにかく偏りすぎています。
18歳以上を対象にしているはずのアダルトゲームでも、実質的には高校を舞台にした作品ばかり。
また内容的に見てみてもそうです。
設定上の年齢は大人でも、考え方が子供のまんまだったり。
先生とか社会人がその対応はないだろって作品ばかりです。
もちろん、高校を舞台にした学園物も好きですよ。
私がこれまでに高く評価した作品の中にも学園物は一杯ありますし。
問題なのは、あくまでも偏りすぎているってことです。
大人が楽しむ大人しか出てこない作品、或いは反対に幼稚園を舞台にした幼児だけの作品とかが、もっとあっても良いと思うのです。
だからこそ、本作のような作品が出てきたこと自体が嬉しかったし、もっとこうした類の作品が増えて欲しかったのですが、現実には減っていく一方なんですよね。
そのおかげで本作の魅力はいまだ失われることなく残っているわけですが、市場全体を考えると寂しくなっちゃうのです。
また、本作では、立ち絵がアニメーションで動きました。
あまり事前情報もなしにプレイしたのもありますが、こちらは従来通りの感覚でプレイしていましたからね。
突然立ち絵がヌルっと動いてキャラが振り返ったときには、正直びびったものです。
うお~すげ~、これからのADVは皆こうなってくのか~と、感動しつつも今後のADVの更なる進化・発展に淡い夢をみたものです。
もっとも、残念ながらこのシステムは、10年経った今日に至ってもADVの標準装備にはなっていません。
立ち絵がこの『リフレインラブ2』以下なものも多数あるわけで、それ故に本作の魅力としていまだ失われずに残っているわけですが、やはり市場の発展の観点からは寂しい限りでして。
このように『リフレインラブ2』には、他にはない魅力が一杯詰まっています。
今やっても新鮮な感覚で楽しめるでしょう。
ただ同時に、現在の市場に対する寂しさも感じざるを得ない、そんな不思議な気分にさせてくれる作品でもあるんですよね。

もう少し個別に見ていきますと、ストーリーはジャンル的には恋愛物になるのでしょうが、主人公が住む緋色館という建物とそこに住む住人らが中心となり、『めぞん一刻』をほうふつとさせる構造となっていました。
ゲームシステム的には、簡易同級生型のADVとでも言いましょうか。
前作はSLGっぽい作りでしたが、本作はシミュレーション的要素を排除しました。
それで自由に動き回り、いろんなキャラとコミュニケーションを図るタイプのADVになりました。
好きなヒロインにひたすら会いに行くも良し、たまには男のつきあいとサラリーマンの愚痴を聞くも良し。
何をするかはプレイヤー次第です。
『同級生』や『下級生』、『ようこそシネマハウスへ』や『ファイアーウーマン纏組』といった流れを受け継ぐ作品と言えるでしょう。
そういったタイプが好きな人には最適の作品でしょうね。
前述のように、出てくるキャラクターの年齢は高めなので、そういうキャラが好きな人には、きっと刺さることでしょう。
また、メインヒロインも良いけれど、本作はサブヒロインらも良いキャラが多かったかと思います。
個人的に一番のお気に入りは砂緒さんでした。
彼女の人気は高く、おそらく一番人気なのではないでしょうか。
喫茶店の雇われ店長をしていますが、もうツボにきまくりでしたよ。
こういう女性との出会いを求めて喫茶店巡りを始めた人も、中にはいるのではないでしょうか。
<評価>
そのオンリーワンな性質から、総合としても十分名作といえるでしょう。
なお、本作は大人を意識した内容であることから、抑え目に作ってあります。
そのため派手な展開や演出を用いたノベルの様なものを期待すると、もしかしたら拍子抜けするかもしれません。
その点で普段ギャルゲーを好まない層にもうける半面、典型的なギャルゲー好きに良さが理解されにくい可能性もあるでしょう。
とはいえ、ギャルゲーと呼ばれるジャンルの可能性や、懐の深さをも感じさせてくれる作品ではあります。
ギャルゲーの可能性はもっとあっても良いと思いませんか?
現状に不満のある人や飽きてきたって人は、本作を試してみるのも良いかと思いますね。
ランク:AA-(傑作)

Last Updated on 2025-01-12 by katan



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