There Is No Game: Wrong Dimension

2021

『There Is No Game: Wrong Dimension』は2021年にPC用として、Draw Me A Pixelから発売されました。
今はいろんな機種でプレイできますが、私はSteam版でのプレイになります。
メタ視点から、プレイヤーを楽しませることに特化した良い作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはP&C式ADVになります。

概要・・・『There Is No Game: Wrong Dimension』は、ポイント&クリックのコメディーアドベンチャーで、予想外で奇天烈なゲームの世界へ頼んでもいないのに連れて行ってくれる!
あなたは帰り道を見つけるために、この“ゲーム”と上手く付き合えるだろうか?
そんなことは到底できないと思うが…。

ポイント&クリックのコメディーアドベンチャー。
コントローラーは棚に戻して来ても問題なし。
素晴らしい3Dグラフィックを平面に。完璧な平面。ザ・ピクセルスタイル。
ほぼフルボイス(外国語のアクセントが混じる場合アリ)。
“発想の転換“が求められるパズルを解き明かそう。
ヒントシステム実装。あなたは“発想の転換”が苦手だろうから…。
MMORPGより短いので、“本当に”良いゲームを遊ぶ時間がたっぷり手に入る。
壁ランキングトップ10を見てほしい。
あの第四の壁があなたを驚かせてくれるはずだ!
秀逸な非VR体験のため画面酔いは皆無。
バグを満載…いや、これはそういう仕様なんだ。
その他にもたくさんの驚きと笑いがあふれている!

<感想>

本作については、事前情報なしにまずプレイしてほしいと言いたいのですが、それだけだとこの記事の意味がなくなってしまいますので、ちょっとだけ記載しておきます。

本作は、アイデアと発想が肝となるのADVであり、メタ視点から展開される作品になります。

メタ視点で描かれるADVは、これまでにも幾つか存在します。
そうした作品の多くに対し、私は低い評価をしていたように思いますし、いつしか、メタゲーと言われるだけでプレイする気が失せるようになりました。
いくつもプレイしつつ、プレイする気が失せるようになったというのは、言い換えるならば、もともとメタゲーに強い関心があって、それで何度も期待してプレイしたものの、いざプレイしてみると、ガッカリしてしまったということでもあります。

何でメタゲーに嫌気がさしてしまったのかというと、日本のメタゲーのADVはノベルゲーがほとんどだと思いますが、それらの多くが、プレイヤーに対する皮肉が含まれ、時としてそれは悪意に準じたレベルにまで達していたり、或いはプレイヤーを小馬鹿にしているかのような製作者の姿勢が見てとれたり、小馬鹿にしていないまでも、ライターの説教を読まされているようだったりで、プレイしていて不愉快になってしまったからです。
お前ら、こういう風に思い込んでいるんだろ、それを逆手にとれば、お前ら驚くんだろみたいに感じて、ちっとも楽しくないのです。
だから日本のメタノベルゲーは好きになれないのでしょう。

それに対し本作の場合、とにかくプレイヤーを楽しませようと、製作者のそうした姿勢が、プレイしていてこちらに伝わってくるのです。
製作者はプレイヤーを楽しませたい、プレイヤーはプレイして楽しみたい、ゲームの最も根本的な部分ではありますが、その最も根本的かつ大事な部分が、本作はとても大事にされているように思うのです。
そして本作には、プレイヤーを楽しませるために、様々なアイデアが詰め込まれています。
だからもう、演出がどうのとか、ストーリーがどうのとか、
小難しいこと抜きに、ただただ単純にプレイしていて楽しいのです。

<評価>

総合では文句なしに名作と呼べるでしょう。

メタゲーとはこういう風に作るのだというお手本のような作品と言えますし、ADVファンには、できるだけプレイしてもらいたい作品だと思いますね。

ランク:A(名作)

Last Updated on 2024-04-22 by katan

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