『西風の狂詩曲』は1999年にWIN用として、日本ファルコムから発売されました。
西風の狂詩曲と書いて、「にしかぜのラブソディー」と読みます。
<感想>
元は韓国のジェネシスシリーズという人気RPGシリーズの1つで、それを日本語版としてファルコムが移植した作品でした。
TVや音楽の韓流ブームって本当にあったのか?
何か知らない間にブームになっていたり過ぎていたり、知らない間に大スターができあがってたりして時代に残された気もしますし、なんなら冬ソナだけだろとも思わなくもないのですが、だからと言って全部排除するつもりもないわけでして。
欧米のADVとかはプレイしていますので、比較的海外のゲームにも興味ある方でしたからね。
韓国で人気のストーリー重視RPGというのにも興味を惹かれましたし、まだ当時は信頼を寄せていたファルコムによるリニューアルということで、興味を持った作品でした。
ただ、結論から先に言ってしまうと、どこまでファルコムがリニューアルで手直しできたか知りませんが、まだまだ洗練されていないよなって感じでしょうか。
ストーリー重視と言いつつ結構自由度は高いので、ゲームとしても遊べるんです。
ただ、微妙に操作性が悪かったりして、自由度の高さは褒められるけど、戦闘面はむしろマイナスになってしまうわけで、全体的にゲーム部分に関してみてみると、決して悪くはないけど褒めきれないって感じなのです。
ストーリーは「モンテクリスト伯」をモデルにしたとのことですが、まぁ普通に面白かったのかなと。
ただ、シリーズ物の一部ということもあり、これ単体だとちょっと分かりづらい面もありましたし、これまた普通に楽しめるけど、長所として褒めるにまでは至らないって感じなのです。
それと、ストーリー全体はかなり暗いです。
個人的には暗いストーリー自体はむしろ好みとするとことろなのですが、特にラスト直前では、トゥルーEDだと確か主人公とヒロインが皆死んでしまうという、まさかの展開が待ち構えていたはず。
おそらくそれだけでアウトという人も出てくるでしょうから、その点だけは要注意でしょうね。
個人的にはそれはそれでありだとも思いますが、どうみても一般受けする路線には思えないわけで、これがヒットしまくるというのはお国柄の違いなのかなと、そっちの方が気になってしまいました。
余談ですが、アーク3も死にまくってたし、この年って暗いゲームが多かったですね。
グラフィックとサウンドは良かったです。
ゲーム機に増えていた3D路線ではないですが、全てがそういう路線である必要はないですからね。
2Dのゲームも需要はあるわけで、2D系のゲームとしては綺麗でした。
<評価>
総じて、普通に面白いのだけれど、数年前の日本の名作・良作レベルなのかなと。
正直、このグラフィックレベルで、『海の檻歌』を作って欲しかったわけで、それだけが今でも非常に心残りだったりしますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-01-09 by katan
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