THE GOD OF DEATH

2005

『THE GOD OF DEATH』は2005年にWIN用として、スタジオメビウスから発売されました。

本来の陵辱路線へ回帰した本作。
今となっては、こぶいち&むりりんコンビ参加の意義の方が大きいでしょうか。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
正確にはマップ上から移動場所を選んで、移動先でキャラと会話する作品となります。

あらすじ・・・平和な学園生活は悪夢へと変わり、恐怖と絶望が少女たちを支配する…
天才少年である楠葉竜臥は、平和な学園生活を続けながらも欺瞞に満ちた社会に嫌気が差していた。
そんなある日、謎の少女の導きで自分が死神であった事を思い出し、人間界に絶望を振り撒く事を思いつく。
しかし、死神の力は殆ど目覚めておらず、従者も少女一人のみ。
竜臥は、力の蓄えと、ウォーミングアップを兼ねて自身の通う学校の占拠を企てるのだった。

<感想>

スタジオメビウスと言うと、どうしても『悪夢』や『絶望』の印象が強く、陵辱系ブランドというイメージが強かったし、そこに山があるから登る、目の前に女がいるから犯すといった具合に、潔いまでの徹底した陵辱が良かったわけでして。
それがゼロ年代に入ると、何をとち狂ったか純愛路線に転じまして、まだそれでも新たな路線で新しいことに挑戦するのなら、それもありだよなと思えるものの、流行路線のオマージュないしパロディでしかなかったですからね。
どうやら元ネタを知らない人にはうけたようだけど、逆にあれで見限った人もいたでしょう。
個人的にも恋愛系が続くなら興味も持たなかったところですが、本来の陵辱路線に戻るというのなら話は別です。
本作は陵辱系作品であり、『悪夢』路線が復活かとつい期待したくなり、たぶんそんな人は私だけでなく他にも大勢いたと思います。

実際のゲームなのですが、以前より妙に炉利っぽい絵になりまして、それが最初は気になったのですが、ここはまぁ時代の変化に伴うものでもあり、結局は慣れなのでしょう。
問題はそれ以外の部分にありまして。
本作はあちこち移動して女の子を陵辱するという、基本的な流れは『絶望』路線と同じなものの、無駄に難しくなってしまいました。
面白さよりも面倒臭さの方が強くなって、ストレスの方が大きかったです。

それとこのブランドは陵辱系に強いという印象はあるものの、一人の女性に対する複数回のHという点では、変化に乏しい、同じことの繰り返しであるなど、従来から不満も残るブランドでもありまして。
その従来からの欠点は今作にも残っています。
それでも初期の方の作品は、その欠点を何十人もいるヒロインの数という、圧倒的な数の力でカバー、すなわち初陵辱時のインパクトの数を増やすことで、欠点をカバーしていたしていたのですが、本作はそれもなくなることで結果として従来からの欠点だけ目立ったと。

また、これは個人的な好みの問題かもしれませんが、欠点がいろいろあっても、それでもこのブランドの作品が好きだったのは、その徹底した潔さにあったわけでして。
『悪夢』以前にも陵辱のある作品は幾つもありましたが、小難しいことは抜きに、陵辱したいから陵辱だけしまくるという、そのゲーム内容及び主人公の潔い理念が良かったんですよね。
たぶん自分にとってのスタジオメビウスらしさというのは、その部分にこそあったように思いますし。
本作は変な屁理屈を付けることで、従来の良さが失われ、結局他社の陵辱ゲーと変わらなくなってしまったように感じました。

<評価>

過去作の路線に戻したはいいものの、過去作の良さを損ない、面倒臭さを増やしただけの劣化版という印象ですね。
そのため、総合でも凡作としておきます。

もっとも、本作の原画である、こぶいち&むりりんの両名は、今はゆずソフトの原画として有名になっていますし、そちらでは専ら恋愛ものばかりですからね。
今では陵辱ものは期待できないでしょうから、原画のファンで陵辱ものを求める人には本作は無二の作品であり、その意味では価値があるように思います。
したがって、ブランドの昔からのファンよりも、むしろ『悪夢』や『絶望』なんて知らないよというような、ゆずソフトで知った若いユーザーが遡ってプレイしたという場合の方が、案外満足度は高いのかもしれませんね。

ランク:D(凡作)


Last Updated on 2026-02-14 by katan

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