『The Elder Scrolls V: Skyrim』は、2011年に、ベセスダ・ソフトワークスから発売されました。
TESシリーズの5作目になります。
この作品も、もう発売から10年になるのですね。
<感想>
ゲームジャンルはオープンワールド系のアクションRPGになります。
アクションRPGと書かれると、アクション系が苦手な人とか、つい購入するのを躊躇ってしまうかもしれません。
私もアクション系は苦手ですし、今はほとんどプレイしていないですが、このシリーズはアクション系が苦手でも大丈夫だと思います。
TESシリーズが日本のユーザーの目にとまるようになったのは、3作目の『Morrowind』になると思います。
もっとも、『Morrowind』自体は日本語版がなかったので、英語でも構わないというPCゲーマー限定で注目されただけでした。
日本語版が発売され、より広く認知されるようになったのは、4作目の『Oblivion』なのでしょう。
『Morrowind』の世界観は素晴らしく、今でも根強いファンがいます。
ただ、この当時は、RPGとしては素晴らしいグラフィックでしたが、グラフィックだけなら、ADVの方が上でもありました。
私は綺麗なグラフィックが大好きなので、この時期までは海外のADVも好んでプレイしていましたしね。
しかし、その後の海外のADVは縮小していき、また3D化していったことも相まって、次第にグラフィックでもRPGに勝てなくなっていきました。
その逆転した時期が、オブリビオンの発売時期だったと認識しています。
そのため、オブリビオンは、日本語化されたとか、ゲーム性が向上したとか以上に、グラフィックで頂点に立ったと、その点での印象が非常に強かったです。
それを受けてのスカイリムです。
TESシリーズはオープンワールドという言葉もなかったような頃から、オープンワールドを作ってきた老舗ですから、オープンワールドであること自体が、過去作では長所となっていました。
また、オブリビオンで頂点に立ったとも思える綺麗なグラフィックも、大きな長所と言えるでしょう。
この長所については、スカイリムも継承されており、プレイをしていてTESシリーズだなと安心してプレイできます。
ただ、もうこの時期になると、他にもオープンワールド作品はありますし、グラフィックの綺麗な洋ゲーRPGも増えてきていましたので、過去作ほどのインパクトはなかったです。
同じような景色が多く、旅をするワクワク感がそれほどでないことも、大きいかもしれません。
インパクトを重視する私としては、どうしても過去作より低めの評価にならざるをえません。
他方で、ゲーム性は作品を重ねるごとに向上しております。
例えば、ダンジョンとかも、オブリビオンほど単調ではなく、スカイリムの方が面白かったです。
オブリビオンの場合、世界観の統一性を重視したこともあり、マップデザイナーも一人でした。
スカイリムのコンセプトは多様性のある『Morrowind』と、オブリビオンの折衷にあるようで、マップデザイナーも8人いたようです。
そのため、ダンジョンにも個性が出たのでしょう。
操作性とか、プレイのしやすさも向上していますので、シリーズ初心者等、幅広い層が楽しめると思います。
また、プレイがしやすいということで、しばらくプレイをしていなかった時でも、ふいに再開してみようかという気持ちにもなりやすく、長くプレイしてもらいやすくなっています。
<評価>
私の評価というのは、欠点が多くても長所や特徴が多い作品の方が、一般的に高くなる傾向があります。
そのため、本作はシリーズの中でも点数が伸びにくくなってしまいます。
ただ、上記のとおり、本作も過去作より劣るというわけではなく、方向性やコンセプトが異なるにすぎないのでしょう。
幅広い層がTESシリーズを楽しんでもらえるように、そして長く楽しんでもらえるように作られたのが本作であり、興味はあるけどまだプレイしていないという人には、ぜひともプレイしてもらいたいと思います。
発売から10年が経ちますが、10周年記念でAnniversary Editionが発売され、追加コンテンツもあるようですから、まだまだ楽しめる作品だと思います。
ランク:A-(名作)
Last Updated on 2024-12-22 by katan