ファイナルファンタジー10

2001

『ファイナルファンタジー10』は2001年にPS2用として、スクウェアから発売されました。

FFは1作目からやってきましたが、結果的に一番好きなFFが、この10になりますね。

<感想>

FFの最高傑作は一体何かと聞かれたとき、私はFF10と答えています。
FFの魅力はいろいろあるのでしょうが、どの作品においても魅力となりえるのが、やはりグラフィックと演出なのでしょう。
その時代、その時代になしうる最高のグラフィックと演出に挑み続けていたのが、FFシリーズですからね。

とはいうものの、1~10までのシリーズ作品について、非アクション系のゲームという範囲で見た場合、そのグラフィックで頂点に達したと言えるのは、実は8と10だけなのでしょう。
1~7と9は発売された当該機種の中では最高だとしても、他機種のRPGやADVとかで更に上をいってるのがありましたからね。
※例えば、1~3の頃はPCゲーの方が優れていましたし、4~6はSFCという性能の劣る機種なので論外ですし。
7はRPGとしては頂点に達したといえると思いますが、PCのADVには優れた映像の作品がいろいろありましたからね。

<ストーリー>

ストーリーや世界観にしても、ありがちなSFC時代までの作品と異なり、PS以降は独自の世界観を構築できるようになりました。

ちなみに、中世ヨーロッパ風≒ファンタジーと勘違いしてる人には、PS以降のFFはファンタジーじゃないって感じるみたいだけれど、それは大きな間違いです。
未だにそこに文句を言うようなのがいるから、懐古を疎んじる若者の気持ちまで分かってしまい複雑になりますけどね。

FFの場合は、CGを用いて表現の幅が広がったPS以降になって初めて、ファンタジーと呼べる代物が出てきた感すらあります。
ファンタジーとは、如何に架空の世界観を作り上げるかですからね。
既存の中世ヨーロッパ風の使いまわし(≒商業ファンタジー)は、本質的にはファンタジーではないのですよ。

その点、FF10の世界設定は秀逸だったと思います。
表向きの南国風なイメージも他にはあまりないものだったし、ストーリーを進めていくと世界の成り立ちまできちんと描かれてますから。
種族による言葉の違いまで表現しており、そういった細かなこだわりも私には凄く好印象でした。

ストーリーに関して個人的な感想を補足するならば、母と子の絆みたいな作品はたまに見かけますが、FF10みたいな父と子の絆という作品は案外珍しいのかなと。

<キャラ>

キャラも良かったですね。
FF7以降のFFはグラフィックの向上により、キャラの要素という点が一番強化されていったと思います。

もっとも、7~9では、好きなキャラは毎回いるものの、数はそんなに多くありませんでした。
その点、FF10は好きなキャラの数そのものが多かったです。
ユウナが凄く好きだったのもありますし、他にも男性陣に良い味を出してるキャラが多くって。

アーロンなんかは特に好きでしたね。
個人的にはここのポイントは大きかったです。

<サウンド・音声>

サウンドも相変わらず良かったです。
特に主題歌は好きでしたね。

それと今作での一番の変化は、何と言っても音声が導入されたことでしょう。
初の音声ということで少し心配したんですけどね。
ティーダの「~っス」って言葉遣いには、実はプレイ前には抵抗がありましたし。

でも、実際にプレイをしてみると、あぁ単にこういう口癖なんだなって違和感なくプレイできました。
心配が全くの杞憂に終わって良かったです。
いや、むしろ大成功だったのでしょうね。
様々な種族やキャラの個性を演出する上で、音声は非常に効果的だったと思います。

また、同じ内容であっても、読ませる文章と話言葉は違ってきます。
本作は音声の導入にあたって、そうしたテキストの対応も良くできていたと思います。
ここら辺は少し侮っていたので、プレイして逆に驚かされました。

<ゲームデザイン>

私がFF10の発売前までに一番評価していたFFはFF8ですが、FF8は若干とっつきづらい作品でした。
ストーリーもシステムも、歴代で最も凝っている作品がFF8であることは、いまでも変わりはありません。
だからFF8は、理解できたら最高に感じられる作品なのですが、数百万人もの人が購入してプレイする作品でもあることから、ユーザーの年齢層も様々であり、理解してもらえずじまいな面もありました。
簡単にいえば、どんな人でも理解できるような説明が足りておらず、不親切だったんですね。
その反省もあってか、FF10はシステムの説明も親切で解りやすく作られていました。
本作が今もなお、幅広い層から高く評価されているのは、この部分が大きかったと思います。

育成システムは、レベルでの上昇ではなく、自分で成長させるタイプでした。
ここは好みもあるでしょうが、レベルが上がれば勝手に強くなるタイプよりは、私はこういうタイプの方が好きです。
ただ、レベルの概念が完全になくなりましたからね。
レベル上げという作業自体が大好きって人には、ものたりなく感じたかもしれません。

戦闘では、FF4から続いたアクティブタイムバトルがなくなりました。
当初は新鮮だったこのシステムも、次第にマンネリ化していきましたからね。
もう頃合かと思っていましたから、これは英断だったと思います。

その代わりにプレイヤーの行動に細かいスピードの概念が導入されて、戦術面はむしろ従来の作品より高まったと言えるでしょう。
それと、毒とかスピードとかの特殊効果の影響も大きくなりました。
従来のFFでは些細なステータスの変動は無視して、結構力押しでやってもいけたのですが、本作ではその方法は向いてなかったです。
仲間のスピード等のステータスを上昇させ、下げられる敵のステータスは下げる。
これが実に効果的だったかと思います。
また、ボス戦でのシームレスで突入する演出も良かったです。

総じて本作の戦闘面はかなり満足でした。
一つ残念だったとすれば、召喚魔法の方法が代わったことでしょうね。
あまり大げさになってくると面倒くさいって欠点もありましたが、それ以上にどんな演出だろって毎回期待してましたから。
まぁ、今回の設定では仕方ないんでしょうけどね。

ボリューム的にも文句なしでした。
本編のボリュームも十分でしたが、ミニゲームも豊富でしたしね。
FC版の『キャプテン翼』にはまった人間なので、ブリッツボールも大いにはまりました。

<評価>

こうしてみると本当にどこも優れていて、文句のある箇所はほとんどないですね。
FF8程の尖り具合はないけれど、不親切だった部分もなくなってより万人向けになりましたし、全体としてはプラスに転じた分の方が多いでしょう。
総合でも文句なしに名作といえるでしょう。

あまり自分の視野を狭めるような決め付けはしたくないのだけれど、海外のゲームの進歩等の現状も考えると、今後FF10以上に高得点を付けられるFFは出てこないでしょうね。

ランク:S-(傑作)

 

Last Updated on 2025-02-22 by katan

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