『天使たちの午後6 ~My Fair Teacher~』は1993年7月20日にPC98用として、ジャストから発売されました。
長く続いた天使たちの午後シリーズも、ナンバリングタイトルとしては、本作が最後。
こども妊婦・まみの存在感が際立った作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
美少女ゲームの元祖として、以後長く続いてきた天使たちの午後シリーズも、ナンバリングタイトルとしては本作が最後になります。
まぁ、シリーズとは言っても、作品間に繋がりはないので、あまり関係ないのかもしれないですけどね。
さて、本作の主人公は高校の教師になります。
教え子に手を出して孕ましてしまったことから、前の学校を辞めてその教え子と結婚。
そして新たな赴任先として、名門の女子高の教師として迎えられるところから始まります。
ストーリーは、一応サスペンスものになるのでしょうか。
主人公の赴任先でレイプ事件が多発。
偶然現場に居合わせた主人公は、巻き込まれるようにして結果的に事件を解決していくことになります。
<感想>
をいをい、そんなのありえないだろ、何て勝ち組なんだよって思わざるを得ない設定ですよね。
しかも、この主人公の元教え子である妻は、どうみても幼女にしか見えません。
一応設定上は合法ロリなんでしょうが、見た目だけでなく行動も思考も幼女そのものです。
これは、一部の人には堪らない設定でしょうね。
実際、作中でも、「こども妊婦・まみ」として紹介されています。
っていうか、ここは属性があるか否かで印象がかなり変わる気がします。
完全におままごとの延長というか、本当にお子様なんですよ、この幼な妻。
この手のゲームにありがちな見た目だけの幼女ではなく、変なところで無駄にリアリティがあるんですよね。
だから本物の聞き分けのできないお子様を相手にしたときみたいな、あのウザったさがあるのですよ。
だからそれが良いと考える人には、本作はとても良い作品に見えるでしょう。
ただ、個人的には、私はそうではなかったわけでして。
見た目は子供でも、「年齢ではなく中身が」大人な合法ロリこそ最強・・・と感じた作品でした。
合法ロリの意味合いについて、普段は深く考えることもないと思いますが、本作をプレイしてしみじみ思いましたね。
ストーリーはサスペンスものになりますが、そんなに良くないです。
キャラは、客観的に見ると結構あちこち崩れていますが、パッと見は結構好みなキャラが多かったです。
ゲームはコマンド選択式ですが、極めて簡素化されています。
といわけで、伝統のあるシリーズにしてはお粗末というか、天午後の冠が付いていなければ、おそらくスルーされちゃうだろうなって出来です。
これは残念でしたね。
ただ、それでも一応、今でも褒めるべき点はあります。
このゲームは、出てくる女の子に対し、犯すという類のコマンドが出てきます。
安易に選ぶとゲームオーバーになっちゃうこともありますが、ちゃんとCGとHシーンも用意されています。
プレイヤーの意思を尊重してくれる点、出てくる女の子が皆脱いでくれる点は、今のゲームも素直に見習うべき点でしょうね。
一定の間隔でHシーンが出てくるからプレイにもメリハリが出てくるし、フラグが厳しくないのでサクサク進みますから、ストーリーの出来のわりには楽しめたかと思いますね。
<評価>
総合では凡作としておきます。
メインストーリーの弱さがネックでしたが、「こども妊婦・まみ」の存在感は、良くも悪くも抜群でした。
ここに価値を見出せる人であれば、もっと高い評価になりうると思いますね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-06-22 by katan
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