『TEEN』は1995年にPC98用として、カスタムから発売されました。
キャラの可愛いレズゲーでしたね。
<感想>
最近特に思うことでもあるのですが、表面的なプレイ時間そのものよりも、どれだけ濃密な時間が過せたかが大事なんですよね。
20時間遊べるゲームがあったとして、最後の2時間くらいは抜群に盛り上がるけど、序盤は退屈なゲーム。
安い金額で20時間も潰せたと言えばコスパは良さそうだけど、退屈な部分に費やした時間はやっぱり勿体無いわけでして。
お金がなく時間がありあまっているときは良いのだけれど、年々お金はあるけど時間が取れなくなりますからね。
短時間でも充実した時間を過せるのが良いのですよ。
そういう意味では、例え2時間で終わってしまうゲームであっても、それが最高の2時間で10回まわしたくなるような内容であるならば、初回に20時間かかりそれっきりなゲームよりも、20時間という枠内ではより有意義に過せたことになるわけで、そういうゲームの方がありがたいように思うのです。
さて、この『TEEN』はレズをメインとした抜きゲーになります。
シナリオは一応二本あるのですが、Hに始まりHに終わります。
無駄な要素は一切排して、ものの見事に実用性のあるHシーンだけに特化しています。
キャラはむっちり系のロリ絵で、当時私がかなり好きだった路線というのもありますが、非常に可愛い上にエロかったですね。
そのキャラたちの濃密な、本当に濃密なHシーンばかりで構成されていることから、ボリュームは非常に少ないものの、充実した内容でした。
実用性が高いことから何度もプレイしましたからね、1クリアだけなら短時間であっても、最終的に費やした時間はそれなりのものになるのでしょう。
まだ萌えゲーとかなら日常の積み重ねも大事と考えられますが、実用系重視作品で前フリが長くても何の役にも立たないですからね、こういう潔い構造はありなんだと思います。
ここでもう1点補足すべきことは、システム周りが充実していたことがあげられます。
余計なものを排除した潔い構成と言えば聞こえは良いですが、客観的にみればボリュームが少ないという事実は変わりません。
だから単に短いだけであれば、手抜きだろこれって思う人も当然出てくるでしょう。
しかしプレイした人にそう思わせなかったのは、システム周りが充実していたからなのだと思います。
抜きゲーなんだから、やっぱ大事な場面ってのがあるわけですが、本作は1度クリアすれば各章ごとにどこからでもプレイできました。
ゲームの端々に何度も繰り返しプレイしてくださいという意図が読み取れ、実用系ソフトとしての趣旨をキッチリ理解した作品に感じたんですよね。
<評価>
まぁ、グダグダと長くなりましたが、キャラが可愛いだけでなく非常に使いやすい抜きゲーってことで、いつまでもHDDに常駐しているようなゲームだったわけですね。
トータルでは良作にとどめておきますが、この年の抜きゲーを代表する作品の1つであることは間違いなく、良質な作品でした。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-10-26 by katan
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