『シロクロ家出ギャル 泊めてくれたらなんでもするよ』は、2016年にWIN用として、α-MODELから発売されました。
背景と同化した立ち絵のカットインが効果的な作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
ごく普通のエリートサラリーマン篤志が夜の繁華街で出会ったふたりの家出JK。
金色に染めた髪と下着の中まで小麦色に日焼けした肌が簡単にヤレそうな雰囲気を漂わせているセラ。
お嬢様が通う女学院の制服を着崩して胸元をチラつかせ、優等生の貌と淫乱ビッチの貌を巧みに使い分けていそうなジュリ。
ふたりに酒を飲まされて泥酔した篤志が目を覚ますとそこはラブホのベッドの上で、
眼前には淫らに腰を動かすジュリの白い肌が!!
そのまま、セラとジュリを相手にセックスを楽しんでしまった篤志は、一夜の宿を与えてくれる『神様』を探していた彼女たちに迫られて大ピンチ!?
しかし、年頃の家出少女を自宅に連れ込んで近隣住民から‘誤解’されもしも‘事件’になったりしたら、そこで人生終了!?
やむなく、自宅に泊める代わりに彼女たちがラブホに泊まれるよう数日分の宿泊料を支払ってやることにした結果……
「お礼になんでもする」という家出少女たちと一緒にラブホに泊まり込み連日連夜のご奉仕を受けることに!!
<感想>
ビッチモノですね。
同人ゲーは、かつては様々なジャンルが存在し、商業にはない魅力を秘めた市場でありました。
しかし、現在は非常に特定のジャンルに偏っていて、以前の様な魅力を感じられなくなりました。
特にRPGとビッチモノは多数発売されており、これらジャンルはそれだけでマイナス評価したくなるほどです。
本作も、そんなビッチモノの中の一つであり、タイトルだけならスルーするところであります。
しかし、制作したのがα-MODELですからね。
このサークルの過去作は何本かプレイしましたが、そのジャンルが好きな人の好むような要素をそつなく織り込んでおり、ツボを押さえた作品を作るなという印象がありました。
そのため、α-MODELなら、普通のビッチモノに食傷気味な私でも、また違った魅力を感じさせてくれるのではないかと期待したわけですね。
さて、肝心の中身になりますが、まず良かったのはグラフィックですね。
一枚絵のエロさも過去作同様に良かったのですが、それより今回特に良いなと思ったのが、背景に立ち絵をカットインとして同化させたシーンでした。
この手法は、同人サークルのVENUSが得意とするところですが、他所で効果的に用いたケースはあまりなかったんですよね。
本作は比較的上手く用いており、エロさが更に上昇しました。
他方で、少し残念だったのがストーリーになるでしょうか。
いや、途中までは面白かったのですけどね。
あらすじにあるように、ラブホでJKらから奉仕されると。
そこまでは良かったし、十分想定されるところでもあったのですが、こっちが気になるのは、その先どうするのかってところでして。
しかし、この先どうなるのかな~って思っていたら、もう終わりとなってしまいました。
見たかったのはEDの先なのにと、ちょっと消化不良な感じです。
まぁ、コンセプトはラブホでJKから様々な奉仕を受けることなので、その点だけを、Hシーンだけを求めてプレイするならば、上記の様な不満は出ないのでしょうけどね。
<評価>
Hシーンは良かったことから、たぶん本作に興味を持つような人の大半は満足できるんじゃないかと。
個人的には、このサークルに求めていたものが得られず、少し消化不良気味でしたけどね。
私の勝手な期待を除けば、作品としては大半の人が満足できそうということ、グラフィックは良かったことから、総合では佳作とします。
テキストは安定していますし、グラフィックは上述のように進化しましたし、あとはミドルプライスとかフルプライス級でも構わないから、しっかりとストーリーを書ききってもらえれば、凄い作品も出てくることでしょう。
そういう意味では、次回作に期待したくなる作品でした。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-05 by katan
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