新婚性活

2011

『新婚性活』は2011年にWIN用として、ニコチンソフトから発売されました。

大人版ドラえもんといったところでしょうか。
読んでいて楽しい作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
20XX年。少子化に歯止めが掛からず、政府は「少子化対策法案」を立案し、施行することにした。
それは子供のいない夫婦が、安心して子供を産み育てることができるように、という補助制度だった。
制度利用者には、マンションや、生活費の一部などが提供されるが、子供をもうける努力をする義務が発生した。
そして、子作りしているかを確認するために、政府から指導員が派遣されることになっていた。
それは人間ではなく、特別に開発された『ロボット』だった。
プライバシーに配慮し、私情感情が入らぬようにするためだ。
とある何組かの夫婦が、この制度を利用して、政府の用意したマンションに住むことになる。
ところが、やってきた『ロボット』は欠陥品だった。
さらに、単なる夫婦ではない住人もいた為に、その『指導』は大変なことに……。
色々な家庭、カップルたちが、壊れたロボットに振り回されていき、悲喜こもごもの中、エッチになだれ込んでいきます。

<感想>

作中で描かれるマンションの住人は、それぞれ事情の異なる5組の男女。
原則としてマンションに住めるのは夫婦だけなのだけれど、補助制度を利用しようとした、夫婦以外の組み合わせも混ざっています。
というか、厳密には夫婦は2組だけであり、他は姉弟であったり、父娘だったり、潜伏中の組織の親分子分だったりと、実は夫婦以外の組み合わせの方が多かったりします。

まぁ普通の夫婦ばかり5組も用意されるよりも、こういう様々な組み合わせの方が話の幅も広がりますし、これで正解だったのでしょう。
したがって、本作は、それぞれに事情を抱えた5組の男女が、壊れたロボットの誤った性指導によって、散々に翻弄される物語となります。

本作は、やっていることはエロばかりなので、抜きゲーと考えることもできますけどね。
それ以上に際立っていたのがバカゲーとしての側面であり、プレイしていて楽しかったですね。
ドラえもんは青少年向けだけれども、もしそれの大人向けロボットがあったとしたら、そしてそのロボットが暴走したら・・・
たぶんこうなるのだろうなと思いながら、笑わせてもらいました。
バカゲーではあるのだけれど、これはこれで大人向けの、エロゲらしい作品とは言えるのでしょうw

そもそもライターのNATORI烏賊さんは、普段は主に催眠系の作品を作っています。
おそらく催眠ゲーが好きで幾つかプレイしたような人ならば、ほとんどの人が名前を知っているでしょう。
今までに制作した作品数も多いので、当然代表作もそっち系になるだろうし、催眠ゲーが好きな人ならば、こんな作品でなく催眠ゲーの新作を作れよって思った人も、少なからずいたかもしれません。
もちろん自分も『催眠学園』とか好きな作品はあるのですが、好きな催眠ゲーはグラフィックの占める割合も大きいわけでして。
本作をプレイすることで、催眠ゲー以外でも十分に面白い作品を作れるって知っただけでなく、純粋にシナリオだけで考えると、NATORI烏賊さんの作品でも一番好きかもしれません。
それくらい、個人的には気に入りました。

<評価>

5組の独立したカップルの物語ということもあり、しかもそれぞれが短めのシナリオであることから、
全体的に小粒な印象は否めません。
しかしそれでも、プレイしていて、とにかく楽しかったですね。
思わぬ掘り出し物でした。

上記のようにエロ中心のバカゲーでありつつ、姉弟や父娘といったように近親相姦の要素もありますし、そっち方面が好きなら尚興奮できるでしょう。
自分も近親モノは好きなので、十分楽しめました。
もっとも個人的には、それら以上に、組織の女性親分と下っ端の野郎のコンビによる、逆転ストーリーが好きでした。

本作は方向性の異なる5組の物語ということで、ある種オムニバス的な作品でもありますし、描かれる属性も全然違ってきますから、属性の好き嫌いが激しい人にはコスパが悪いかもしれません。

でも逆に、雑食性で幅広い属性がいけるのならば、そういう人ほど本作を楽しむことができるでしょう。
ありそうでいながら、どこか一風変わった本作。
ちょっと毛色の異なる気軽に楽しめる作品を探しているのであれば、個人的にはオススメしたい作品ですね。

ランク:B-(良作)


新婚性活
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Last Updated on 2024-12-21 by katan

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