『しあわせうさぎ2 とらわれうさぎ セーラーZ』は、1995年にPCエンジン用としてオフィスアジア研究所から発売されました。
PCエンジン用のアダルトゲームであり、ゲーム機で遊べるエロゲの代表例として最も有名だった、『しあわせうさぎ』の続編になります。
<感想>
ぉいぉい、「シアワセうさぎ」って何だよ…
人が知らない間に、やたら可愛いウサ耳が溢れかえってるし。
何かしばらくこれで楽しめそうな気がしてきましたよ。
でも今回扱うのは、それとは違うんです。
「シアワセうさぎ」でなくて『しあわせうさぎ』。
そして私にとっての『しあわせうさぎ』は、あんな可愛いものじゃないんです。
もっとチープで胡散臭いものなんです。
いわゆる非公認ソフト・アングラソフトと呼ばれるゲームは、実は結構いろんなものが出ています。
その中でも、PCエンジン用のアングラアダルトソフトの中では、『しあわせうさぎ』が最も有名だったのではないでしょうか。
ある意味伝説の存在になってましたし、ソフトにプレミアがついていましたからね。
私は少し乗り遅れてしまった面がありましたので、『しあわせうさぎ』を手に入れたのは結構後だったりします。
いや、PCがあればね、あえてゲーム機でアダルト物を買わんでも良いだろって思ってたので。
そういうわけで最初に手に入れたのは、続編である『しあわせうさぎ2 とらわれうさぎセーラーZ』でした。
ゲームジャンルはコマンド選択式のADVで、前作の続編である「とらわれうさぎ」と、アニメのパロディである「セーラーZ」をカップリングしたものでした。
内容はまぁ、期待すること自体野暮ってもんでしょう。
中身はスカスカでエロだけがうりなんでしょうが、本当にアダルトな内容を求めるなら、断然PCのアダルトゲームの方が優れてますしね。
でも、当時はまだPCを持ってない人も多かったから需要もあっただろうし、持ってる人でも、幻のゲームを手に入れたみたいな満足感がありました。
私も、ほとんどコレクターズアイテムみたいな感じで買いましたしね。
PC98時代のアダルトゲームにもアングラっぽさがありましたが、PCエンジンの非公認ソフトは中身が薄いにもかかわらず、もっとアングラっぽさがありました。
今にしてみれば、あれは何だったんでしょうね・・・
何か無性に集めたくなってくるんですよ、マイナー系のPCEのゲームって。
おかげでハッカー系の作品もかなり持ってましたw
本作にまつわる話として、私の近所の小さいゲームショップでは、結構マニアックなのが揃っていて、アングラ系のも置いてたりしてました。
ある日その店に行くと、店長は不在。
細かい経緯は忘れてしまったのですが、店員が本作の価格を調べようとしたら出てこなかったのです。
困っていたので、そのPC画面を見せてもらったら、普通のフォルダとは別の「店長秘密」フォルダで分類されていましたw
アダルトゲームは普通のフォルダなのにね・・・
そういう区分けをされてしまうような無駄な怪しさが、何とも好きだったんですよね。
PCエンジンのゲームには、アングラ系を筆頭に出来の悪いのが多かったです。
でも、おそらく酷いだろうとは思いつつも、これどうなんだろう?って購入意欲が沸いてくる、そんな不思議な魅力の詰まった作品が多かったように思います。
この頃のPCエンジンのゲーム売り場、しかも乱雑に置かれているような店ほど、漁るのが楽しかったものです。
クソゲーであってもかまわない、何か記憶に残るものが1つでもあればそれで十分。
この感覚は、今なら同人ゲームを漁るのが一番近いですかね。
まぁ、懐かしい思い出でしかないですが、当時の思い出の象徴の1つがこの作品だったりするわけです。
ゲームは出来や評価だけが全てではないってことですね。
ランクは一応佳作扱いにしています。
出来自体は間違いなく駄作レベルの酷いものですが、購入した満足感には浸れましたからね。
リアルタイムで過ごした人には少なからず思い入れがあるでしょうが、そうでない人には何の価値もない、そんな作品と言えるでしょうね。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-10-27 by katan
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