しゃぶり姫 ~陰の章~

1996

『しゃぶり姫 ~陰の章~』は1997年にPC98用として、Minkから発売されました。

98の最末期の頃の作品ですが、ミンクはこの頃勢いがあったように思いますね。

<概要>

ゲームジャンルは調教SLGになります。

何も知らない純真無垢な深窓の令嬢を、自分色へと染め上げる。
何ともそそられる設定ですよね。
ブランドによるとパターンは400種あるとのことで、数まで数えてないのでそんなにあったのか覚えていませんが、いずれにしろ丁寧に作られていたと思います。

<感想>

もともとMinkは、1993年にエルフから独立し、結構古参なブランドだったんですけどね。
当初から話題性はあったものの、どうにもイマイチなゲームも多かったわけでして。
ゲームとして新しい何かをやってやろうという意欲は伝わるものの、それが面白さにつながりきれなくって。
でも何かしてやろうって意欲は見えるので、何だかんだで結構買い続けたブランドではあるんですよね。

そんなMinkが96年に出してヒットさせたのが、『ぺろぺろCANDY ~陽の章~』でした。
イメクラを舞台に女の子に好きなことを好きなだけやるってゲームなのですが、これが結構人気が高かったですよね。
たぶん、98時代のMinkのゲームに限るならば、一番知名度が高いのは『ぺろぺろCANDY』ではないでしょうか。

『しゃぶり姫』はその『ぺろぺろCANDY ~陽の章~』の対になる作品で、同じシステムを流用したもう一つの作品になります。

基本的に私は、最初に出た作品を好む傾向が強いのですが、『ぺろぺろCANDY~陽の章~』はイメクラだし、それでいて明るい感じがあまり性に合いませんでした。

その点『しゃぶり姫』にはインモラルな雰囲気が漂っていて、やっぱり調教物はこうでなくっちゃって感じがしたので、私は本作の方が好きなんですよね。
同じ96年の発売ではありますが、若干後発な分だけ、本作の方が完成度も増していますし。

<評価>

結局のところ私は、Minkのゲームでは『夜勤病棟』に一番高い点を付けています。
しかしこれは、グラフィックやキャラでかなり稼いだ面があります。
もし同じ絵柄でゲームの出来だけでみるならば、このゲームが一番だったかもしれませんね。
windows以降のMinkの代表作が夜勤病棟シリーズなら、PC98時代の代表作はこれで決まりって気がします。

まぁ、発売がちょっと遅すぎましたし、全体としては良作止まりかなって気もするのですが、『ぺろぺろCANDY~陽の章~』と『しゃぶり姫 ~陰の章~』、この2つを出した頃が最もMinkの未来に期待が持てた時期だったでしょうね。
ブランドとしても、本作の発売された96年から『夜勤病棟』の発売された99年までが、最も輝いていた時期だと思います。
そういう意味でも、ブランドを象徴する作品の1つのように思いますね。

ランク:B(良作)


しゃぶり姫

Last Updated on 2024-11-20 by katan

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