『クィンティア ロード』は1991年にPC98用として、グレイトから発売されました。
グラフィックやキャラの良い作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
あらすじとしては、まず主人公は1940年代ドイツ軍の士官になります。
主人公はある日、愛機のメッサー・シュミットとともに異世界に飛ばされてしまいます。
その異世界が「クィンティア ロード」であり、そこは5つの王朝と5人の王女により治められた魔法の世界でした。
主人公は、英雄として危機の迫った世界を救いつつ、王女たちにも手を出すってノリの作品になります。
<感想>
主人公がドイツ軍の士官というと、あまり多くないかもしれませんが、異世界に飛ばされて、そこで勇者として活躍し、王女らと関係を持つという構造自体は、少なからず見かけることのできた設定といえるでしょう。
ただ、グラフィックとキャラは良かったですし、システムも一応工夫がされていました。
基本的にはコマンド選択式のADVなのですが、ところどころでRPGのような戦闘が入ります。
また、コマンドで煩悩というのがあったのも、いかにもアダルトゲームらしかったように思います。
こういうのは本筋とは関係ないのですが、脇道にそれる楽しみがあって好きだったんですよね。
今のノベルでいうTipsに近い感覚なのでしょうが、せっかくのゲームなのですから、ただ本筋だけを追わせるのではなく、こういう遊び心はあっても良いように思うのですよ。
以上のとおり、本作は、ただ読ませるだけではなく、随所で飽きさせないための配慮もなされており、その点では比較的良くできていたように思います。
逆に不満点としては、これはまぁ、発売時の時代背景もあるんでしょうけどね。
この時期は、PC98になって、マウスでの操作が普及していく過程の時期でもあり、フルマウスオペレーションというのが格好良く響いた時代でした。
そのため、確か本作もマウスオンリーだったはずです。
私はいまだにキーボードも併用してプレイする派ですので、これはちょっと不便だったかな。
コマンド選択式は、キーボード対応の方がプレイしやすいですからね。
<評価>
足らない面もありましたが、何だかんだで楽しかったし、主観的には好きな作品でもありますしね。
総合でも良作と言えるように思いますね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-08-23 by katan
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