千恋*万花

2016

『千恋*万花』は2016年にWIN用として、ゆずソフトから発売されました。

これを書いている時点ではまだ2016年の途中ですが、おそらく年間で一番売れた作品となるのでしょうね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
電車も通っていない山の中に、『穂織(ほおり)』の町はある。
周りとの交流も薄いせいか、文明開化にすら乗り遅れた田舎町。
だがそのおかげで独自の発展を遂げ、今では一風変わった温泉地として広く知られる立派な観光地。
そんな穂織の人気の一つに、特別な刀の存在があった。
【神刀 ― 叢雨丸(むらさめまる)】
岩に突き刺さったまま、誰も引き抜くことができない刀。
のはずが、なんと有地将臣はその刀をへし折ってしまう!
予想外の事態に慌てふためく彼に突き付けられた責任。
それは『結婚』という二文字だった!
とんでもない事態にわけがわからず困惑する将臣。
だがこれも、ほんの入り口でしかない。
この先にはもっと奇妙で摩訶不思議な生活が、待ち構えていたのだから。
初めて出会った結婚相手
自分だけが触れられる謎の少女
そして、穂織の土地に残る呪いの秘密とは……?
めまぐるしく変わる生活の中、出会った恋の行く末はどこなのか?
全ては叢雨丸を掴んだ、その手の中に――

<総論>

まだ2016年は終わっていないのだけれど、他に超える作品も出て来ないと思うので、おそらく本作が2016年に最も売れた作品となるのでしょう。
そうなると『天色*アイルノーツ』『サノバウィッチ』に続き、3度目の年間一位となるのでしょうか。

例えば一昔前の信者が葉鍵時代とかと持ち上げているけれど、鍵はともかくとして、葉が年間一位になったのは一度だけですからね。
客観的なデータから判断するのならば、この10年代中盤はゆずソフトの時代であり、本作の登場によりゆずソフトは、葉鍵すらも超えたとみることも可能なのかもしれません。

<感想>

さて、肝心の本作の中身なのですが、端的に言えば和風伝奇風の萌えゲーとなるのでしょう。
一応ストーリーとしては伝奇モノになるのだけれど、ヒロインとの恋愛の方が主でしょうね。

ゆずソフトの最大の魅力は、やっぱりキャラデザになります。
ブランド初期からのファンもいるでしょうが、個人的には初期の絵はあまり魅力を感じられず、むしろ売上トップになる頃からの絵の方が好みでして。
その点では、今作もキャラデザは良かったと思います。

しかし、ヒロインの可愛さを表現するのは、キャラデザだけだけではありません。
細かな演出や背景や、その他いろいろな要素が加わることで、キャラデザで劣っていても逆転することはよくあることです。
本作のキャラデザは良いとしても、演出等は他のブランドも進化しており、それに比べてゆずソフトには大きな進化が見られません。
したがって相対的には、過去作よりもヒロインの持つ魅力は下がったと言えるのでしょう。

ストーリーも、まぁ無難な、いかにも今の典型的と言えるような内容でして。
そのため、あまり印象に残らない作品でした。
全体としては、過去作よりもいちゃラブ控えめで、その分だけストーリー性を増したのだけれど、そのストーリー部分が薄味だったと。
結果的に従来の魅力と言えたキャラに関しても、ストーリーに割かれた分だけ相対的に弱まってしまい、比重の増えたストーリー部分が微妙なことから、トータルでも薄味になってしまったと言えるように思います。

<評価>

総合としては、『サノバウィッチ』がなければ、佳作でも良かったのかなとは思います。
しかし、あれよりワンランク劣るかなと思いますし、何か得たというものもないことから、佳作に近い凡作としておきます。

データだけからだと、ゆずソフトの時代とも言えるのでしょうが、ほとんどそう言われないのは、新しく業界に何かをもたらしたわけではなく、キャラデザ人気に頼った無難な内容だからなのでしょう。

こういう注目を浴びる作品が何かに挑戦してくれることが、私は業界のためになると思うのですけどね。
大手が挑戦しないと、業界の発展も難しいですし。
今のファンを大事にすることも必要ではあるけれど、
もう最大手と言えるブランドなのですから、業界のためにも次回は何か挑戦してもらいたいものですね。

ランク:D(凡作)


DL版
千恋*万花 dl

Last Updated on 2024-09-05 by katan

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