性交封印! 呪いのパンツを装備した女剣士

2024

『性交封印! 呪いのパンツを装備した女剣士』は2024年にWIN用として、VENUSから発売されました。

横スクロールRPG風のノベルゲーということで、新たな挑戦となった作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・かつて大きな戦争があった。
兵力で圧倒され負けそうになった国は、禁忌をおかす。
人間を模して作られた生物兵器を投入し逆転を図ったが、それでも勝利を掴むことはなかった。
その戦場で最も恐れられていた女剣士がいた。
対峙すれば必ず死ぬと恐れられ、この戦争でも最も多くの人間を斬り、終結に貢献したとされている。
その女剣士は、戦争終結とともに姿を消したという…
そして十余年……
戦争は終わったが、その時に生み出された生物兵器は残り続け、見境なく人を襲っていた。
人が生み出し残した罪…その生物兵器は「残罪」と呼ばれている。
そんな残罪をこの世から葬るために旅をしている残罪狩りも存在する。
主人公もその一人。ある日、窮地を女剣士によって救われる。
そこで出会った二人は、残罪の巣を潰すために行動を共にすることになる……。

<感想>

寝取られ特化同人サークルであるVENUSの、初のファンタジー作品になります。
しかも、内容がファンタジーというだけでなく、後述するように、様々なところで新たな試みをしてきたわけでして。
こういう挑戦する姿勢は大好きですね~
同じことをしていてもマンネリになるだけですから。

さて、本作は横スクロールRPG風の見た目になっています。
そのプレイ感覚が、他のノベルゲーとは異なりますので、新鮮な印象を与えてくれます。
本作の良かった点の1つ目は、この見た目でしょうね。

もう1点は、ファンタジーで戦闘もあるなら、それもゲームとして組み込もうという姿勢ですね。
必要なところに必要なシステムを入れるということは、とても大事だと思います。

全体的に、本作からは、新しいことに挑戦しよう、必要な場面に必要なことを採り入れようとする姿勢が感じられ、その点は良かったと思います。

問題は、実際のその中身でしょうか。
ファンタジーの世界観にするのは良いのですが、肝心の寝取られのストーリーに関しては、過去作より薄いように思います。
寝取られ部分だけを求めてプレイしたような人だと、今作は少し物足りなく感じてしまうかもしれません。

また、戦闘シーンで実際にコマンド戦闘を取り入れること自体は良いのですが、その出来はいまいちで、面白さにつながるどころか、かえってストレスになりかねない出来だったわけでして。
ここは改善の余地がいろいろあったように思います。

そして肝心の演出ですね。
横スクロール風の見た目は、確かに新鮮な印象を与えてくれました。
ただ、このサークルの作品の魅力は、背景にキャラをカットインのように同化させることで、そのシーンを描きだし、本来であれば平面であるはずのグラフィックに、奥行や立体感を感じさせるところにあると思います。
ここが他所の作品との一番の違いであり、このサークルの絶対的な強みなのです。
しかし本作の場合、横スクロールRPG風にしてしまったことから、グラフィック全体が平面的に見えてしまうのです。
VENUSの持ち味と横スクロールRPG風の表現は、決して相性の良い組み合わせではなく、よほど上手く調理しないと持ち味が消されてしまうのでしょう。
そのため、本作においては、このサークルの一番の魅力・特徴部分が消されてしまったように感じてしまいました。

<評価>

いろいろ試行錯誤したんだろうなとは思います。
また、その挑戦しようとする姿勢にも好感が持てます。
だからプレイしていて、その分の満足はありましたし、応援したいという気持ちにもなりました。
ただ、まだ肝心の中身が伴ってこなかったことから、総合ではギリギリ佳作とします。

評価のうえではサークル前作より下がりましたが、これは生みの苦しみというものでしょうし、次につながる1作だと思いますので、次回作に期待したいものですね。

ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2025-02-11 by katan

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