SDガンダムガチャポン戦士2 カプセル戦記

『SDガンダムガチャポン戦士2 カプセル戦記』は1989年にファミコン用として、バンダイから発売されました。

簡単に言えばディスクで発売された『ガチャポン戦士』のファミコン版なのですが、様々な点で進化した作品でしたね。

＜感想＞

前作は、ベースは戦略SLGで、戦闘部分がACTという構造だったところ、その点は本作も同様です。

前作はね、ゲーム内容は凄く良かったのですよ。
あれはあれで、かなりはまりましたし。

ただ、ディスクシステムでの発売ということもあるのでしょうが、どうにもロード時間が長くってね。
あれは辛かったなぁ～
遊んでいるんだか待っているんだか分からないようなゲームでしたよ。

そんな感じでロード時間さえなければって思っていたので、ファミコンでロムカセットになって、ロードがなくなっただけでも満足できるというものです。

また、前作にもう1つ不満があるとするならば、それはMSの種類になるのでしょう。
確かに1つのゲームのユニット数としては、前作でも十分な数が用意されていたと思います。
似たような装備の、必要性のないユニットを数ばかり用意する意味はないですから。
でも、やっぱりガンダムですからね。
自分の好きなMSは出てこないと、何か物足りなく感じてしまいます。
ここはガンダムだからこそ感じてしまう不満なのでしょう。

その点、本作では、MSの数が大幅に増やされました。
具体的には、前作の登場MSはZZまでだったところが、本作では逆襲のシャアまで対象に含まれるようになったのです。
νガンダムやサザビーが使えるようになり、個人的に一番好きなクィン・マンサまで追加されました。

もう、これでかなり満足できましたね。
同じ路線でSFC時代にも発売されていますが、マンネリに感じてそれ程面白く感じられなくなってしまいました。
そう考えると、ゲームとしての完成度や満足度は、この時点で1つの到達点に達していたのでしょう。
今やって一番面白いのは『SDガンダムGX』あたりかもしれませんが、ゲームの評価的には、本作が一番だと思います。
そのため、総合でも十分名作といえるでしょう。

さて、最後に個人的な思い出といいますと、アクションが下手な私は、前作では専らゲルググ部隊に頼っていました。
ビームナギナタは全方向なので当てやすかったですからね。
本作では、ゲルググの上位機種みたいな存在としてドライセンがいたので、今度は専らドライセン頼みでした。
原作ではファンネルのついたＭＳは大好きなのですが、ゲームではＭＳの上下に２つ付いている状態なので、扱いがとても難しかったです。
私には使いこなせなかったので、ファンネルを装備したＭＳをあまり使えなかったのが残念でしたね。

ランク：ＡＡ－（傑作）