『さようなら、援交娘さん』は2015年にWIN用として、夜のひつじから発売されました。
パッケージの彼岸花が印象的な作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
汚してもいい子宮があります。売女に本気になることはない。ヤリ捨て便女扱いでかまわない。
さようなら、童貞を捨てさせてくれた女の子。
汚い世界に汚い花が咲いている。最初から壊れてたんだ。
壊れたものを借りて、壊れたまま返しただけだ。陵辱アフターADV。
ある夜に出会った、なんでもさせてくれる女の子。便女扱いしますか? しませんか?
あなたが出会ったときにはもう汚されていたんだから、遠慮なんていりませんよね。
最後には彼女のハメ撮り動画を見ながらヌいてもらいましょう。
陵辱を受け汚された心と体はどんな道をたどるのか。
あなたの目で確かめてみてください。見送ってあげてください。
<感想>
最初に良い部分を書くと、エロさは十分にあったなと。
このサークルの作品はテキストが一番の魅力なので、シナリオ重視としてシナリオには期待するものの、過去の古い作品とかだとエロは期待できなかったんですけどね。
本作を含め最近の作品はエロさが増してきていて、ストーリー性とエロの両立を求める人なんかだと、これは嬉しい変化となるのでしょう。
ちなみに、本作は陵辱アフターストーリーということであり、ヒロインが陵辱された後の話になります。
ジャンルの関係上、寝取られっぽいシーンがありますので、そのシーンだけ知って興味を持ったNTRファンも、もしかしたらいるかもしれません。
しかし本作は、寝取られる過程を描いた作品ではないので、その観点から期待するのは完全に筋違いであるということは、事前に把握しておく必要があります。
さて、上記のようにエロさが増したことは喜ばしいことなのでしょうが、問題は過去作では長所足りえたストーリーの方でして。
エロシーンが充実していく一方で、作品全体のボリューム自体は変わりませんからね。
その分、ストーリー性が希薄になってきているというか、テーマに対する掘り下げが弱くなっているように思います。
夜のひつじの作品は優しさと尖った毒の部分の二面性が魅力であり、個人的には毒の部分にこそ他と違った視点が混ざっていると思うので、そこに期待しているのですけどね。
今作は扱う題材が必ずしも珍しくない上に掘り下げが弱いものだから、尖った毒の部分をあまり感じられず、全体としても非常に物足りなく感じてしまいました。
題材が題材だけに、自分だったらどうするのかとか、いろいろ考察することも、しようと思えばできるのでしょう。
そういう観点からは、他所で優れたレビューなんかもあると思います。
しかし、仮に読み応えのある優れたレビューがあったとしても、そういうのを読めば読むほど、私はこの作品が嫌いになるのでしょう。
ユーザーが掘り下げて考察し語る部分は、本来はゲームの中でライターがやるべきことなのですから。
ネタとしては興味深い題材であっても、エロゲ的には新しいとは言えない題材を扱い、オリジナリティを出すはずの部分でユーザーに委ねてしまっては、作品としては未熟としか思えないのです。
<評価>
サークルらしさというのは今作からも一応感じられるし、このサークルの熱烈なファンであるならば楽しめる確率はあるのでしょう。
しかしながら、最近の作品はどうも信者向けというか内輪向けというか、狭い範囲で閉じた枠の中だけで称賛されやすい方向性になっていき、今作でそれを更に強く感じてしまいました。
私も信者とまではいかなくても、一時期はどれも良作と感じるくらい好きだったし、新作が非常に待ち遠しかったのですけどね。
盲目的に好意的なユーザーだけに向けたような方向性が強まったことが、どうしても気になってしまいました。
またそれだけならまだしも、それによって作品・題材に対するアプローチが弱まったようで、本作にとどまらず今後の作品に対する期待も弱まったのが残念でした。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-09-23 by katan



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