オナテツ浪漫

2016

『オナテツ浪漫』は2016年にWIN用として、GREENWAYから発売されました。

自然な動きで話しかけてくる女の子は、やっぱり最高ですね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

商品説明・・・
貴方のオナニーが本当に見られているようなライブ感。
目の前で見られることに重点を置いたADV作品です。

<オナテツの一例>
■ぶっかけ射精 健気な射精誘導でのぶっかけ。
■言葉責め   妹になった鈴子が調子に乗って貴方を言葉責め。
■淫語     開花した鈴子が思いもよらない淫語を炸裂。
■甘やかし   母様になったり妹になったりした鈴子が貴方をお手伝い。
■甘えられ   猫のような鈴子に甘えられ。

<感想>

本作は、GREENWAYという同人サークルの作品になります。
サークルとしては10周年ということなので、結構歴史があるサークルのようなのですが、今まではずっと音声作品ばかり製作していまして。
私は音声作品には全く興味がなく、触れてこなかったことから、このサークルのことも全く知りませんでした。
逆に普段から音声作品に関心がある人なんかだと、知っている可能性は高いのでしょうね。

その音声作品専門サークルの新作ですが、今回ここで扱うことからも分かるように、ADVとしての発売になります。
音声に関しては、私はそれほどこだわりがあるわけではないので、あまり専門的なこととか分からないのですけどね。
まぁ、10年も音声作品でやってきたところですし、プレイしていてもやっぱり音声は良かったように思います。

ところで、何かに特化し自信のある制作者が、それ以外の部分で疎かになるケースは多々あります。
私は文房具集めが趣味ですが、木工家は木へのこだわりは凄いものの、文房具としての全体のバランスとか実用性とかにはかなり疎かったり、いい加減だったりする人が多いんですよね。
ゲームにしてもそうで、有名ライターが手掛ける作品ほど、シナリオだけが前面に押し出されていて、作品全体のことを考えていない物も多いのです。
だから本作についても、音声専門のサークルが作るだけあって、音声に対しては絶対の自信とクオリティはあるとしても、それ以外の部分が疎かになるおそれはありました。

しかしながら、その心配は全くの杞憂に終わりました。
E-moteか、それに類似した技術を使っているんですかね、
とにかくキャラが自然に動くのです。
もちろん、目パチもありますし、会話に対応して口も動きます。
しかも、他のノベルゲーとは異なり、本作ではヒロインが直接こちらに語り掛けてくるわけでして。
その相乗効果もあり、ヒロインの存在感というか、リアリティのようなものが抜群でした。

まぁ、ある意味危険な存在でもありますけどね。
本作をプレイした後にプレイする作品は、よくよく考えて選ばないと、大半が味気なく感じてしまいかねないですから。
商業の大作エロゲだって立ち絵の種類が豊富ってだけで、目も口も動かず体の動きもないって作品も多いですから、そういうのをやると、動かないヒロインに違和感を覚えてしまうのです。

かようにリアルな動きを実現している本作は、見ることと見られることに重点をおいて制作された作品でもあります。
見られるということは、ヒロインがこちらを見ることを念頭に置いており、通常よりもヒロインとの距離が近く感じられます。
また、本作は基本的にヒロインの行動を覗き見するような作品であり、そのために見るという部分が強調されるわけですね。
そして、それに対応するようにCGが用意されていますので、いわゆるエロゲのイベントCGとも異なり、ヒロインの自然な姿を見ることができたという印象を抱きました。

<評価>

以上の様な本作のコンセプトと、グラフィックの動きが合わさり、より一層ヒロインの自然さが出てくるわけですね。
一つ一つの技術自体には斬新なところはないかもしれませんが、全体としては新鮮な感覚でプレイできた作品であり、その点にかんしては2016年の中でもトップクラスではないでしょうか。

よって、長所だけなら名作クラスのインパクトはあるといえるでしょう。
他方で、これだけ動くと、例えばかつての『ノエル』のように、もっと能動的にこちらが関与できれば良かったのにと思ってしまいます。
また、最初は凄いなと思ってプレイしていても、プレイがやや単調であることから、やや飽きてしまいます。
そのため、総合でも良作と判断しました。

まぁコンセプトのハッキリしている作品ですからね。
合う人は凄く合う作品だと思いますし、特に音声やキャラの動きにこだわりのある人ほど、楽しめる作品だと思います。
他の商業エロゲのヒロインも、全て本作くらい動けるようになれば良いのになと、心底思いながらプレイした作品でした。

ランク:B(良作)


オナテツ浪漫

Last Updated on 2024-09-04 by katan

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