『The Elder Scrolls IV : Oblivion (オブリビオン)』は、2007年に発売されました。
The Elder Scrolls(TES)シリーズの4作目であり、オリジナル版は2006年の発売になります。
シリーズとしては、初めて日本語化された作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはアクションRPGになります。
あらすじ・・・謎に包まれた皇帝の死によって解放された、
魔界へと通じる扉”オブリビオンゲート”。
襲来する魔物たちから世界を守るため、失われた王位継承者を見つけ出し、世界を破滅へと導く陰謀を阻止しなければならない。
世界は今、君の手に委ねられたのだ・・・。
<はじめに>
アクションRPGは守備範囲外ということで、近年の作品については記事を書いてきませんでした。
しかし、記事への要望があることや、アクションRPGであっても、アクション苦手な人でも楽しめる作品やアクションがメインではない作品もありますし、その中には優れた作品もあることから、記事としても扱うことにしました。
なお、私は近年のハードなアクションRPGはプレイしませんので、アクション性という観点からの評価はできません。
普段アクションゲーをプレイしない人の参考になればと思い、備忘録も兼ねて書いているにすぎません。
したがって、アクション性を除いた部分での評価となりますので、アクション性を重視するユーザーだと、全然異なる評価になりうることもあると思います。
<オリジナル版>
さて、TESシリーズは、1が1994年、2が1996年の発売で、広大なフィールドが最大の特徴の作品でした。
今でこそ、何でもかんでもオープンワールド化され、オープンワールドも当たり前のようになってきましたが、そんな言葉すらなかった当時、このシリーズの広大なフィールドは、極めて異色の存在でした。
私は海外のADVが好きだったことから、2作目の『Daggerfall』の頃から知っていましたが、
日本での知名度が上がり始めたのは、2002年に発売された『Morrowind』からなのでしょう。
『Morrowind』については、当時、PCでRPGをプレイしていた人であれば、少なくとも一度は名前を聞いたことがあると思います。
『Morrowind』は日本でも熱烈なファンを生みましたが、残念ながら日本語化はされていませんでした。
そのため、無事プレイできた人だけがはまるというような、限られた範囲での人気にならざるをえませんでした。
そのTESシリーズの4作目が本作になります。
『Morrowind』まで日本語版がなかったこともあり、オブリビオンも日本語化されないのだろうと、当時の私は考えました。
だから、2006年のオリジナル版が発売された際、すぐに私は英語版を購入したのです。
また、英語版の分厚い攻略本も購入しました。
そのため、本作の日本語版が発売されると決まった時、非常に驚き、嬉しくもあったのだけれど、もう少し待てば良かった・・・と、同時に複雑な気持ちにもなったものでした。
余談ですが、私はオブリビオンを2006年からプレイしていたので、グラフィックがうりの国産某大作RPGの新作とかも、良いとは思えなかったんですよね。
本作も上記RPGも、どちらも2006年3月の発売でしたし。
<感想>
日本におけるオープンワールドRPGの草分け的存在と思える本作。
TESシリーズや本作の特徴については、今更私が言うまでもないように思いますが、その最大の特徴は広大なマップの存在と、圧倒的に綺麗なグラフィックといえるでしょう。
特に本作の場合は、グラフィックですね。
私は普段、主にADVをプレイします。
海外のADVも多数プレイしてきました。
2000年代に入った頃までは、プリレンダのADVと、3DのRPGとで、グラフィックの表現方法も異なっていましたし、ある意味棲み分けができていたように思います。
そして、単純なグラフィックの美しさでは、やはりプリレンダの方が優れていましたし、そうなるとグラフィックの美しさに関しては、RPGよりADVの方が上ということができました。
しかし、両者の表現方法が次第に近付いていき、予算が大きいRPGに対し、次第にADVは、
グラフィックでも敵わなくなっていきました。
その逆転が明確になったのがいつかとなると、個人的には2006年なのかなと思いますし、その象徴が本作なのだと思います。
RPGにおいて、グラフィックは重要でないと言う人もいます。
確かに、戦闘や育成部分を重視するならば、グラフィックは最重要項目とは言えないのでしょう。
しかし、自由度重視で、広大なフィールドを旅するというならば、この先はどうなっているのだろう、あそこまで行けば何が見えるのだろうというワクワク感は非常に大事だと思いますし、その観点からはグラフィックは非常に重要になります。
ただマップが広いだけでは、面白さにはつながらないのであり、オープンワールドを面白くさせるためには、移動を楽しませる工夫が必要なのでしょう。
そのためには、マップの至る所にプレイヤーの介入要素を取り入れるか、見てるだけで満足できるようなグラフィックを用意するか、そのどちらかが必要だと思います。
本作は非常にグラフィックが優れていたことから、旅をしていてとても楽しめたのです。
本作が発売された当初、それこそ私は、究極のRPGが出たものだと思いましたし、一部の要素に限定して考えるならば、それは間違いではないと思います。
もちろん私だけではなく、本作をプレイして、最高のRPGだと考えた方も多数いるでしょう。
他方で本作は、JRPGとは全然異なったベクトルではあるのですが、どこか偏った構造という点では同じともいえるのでしょう。
というのも、本作はグラフィックや探索については最高なのですが、当然のことながら、RPGには他にも幾つかの要素が含まれているわけでして。
例えば戦闘ですね。
戦闘に関しては、これはこのシリーズ通しての弱点だと思いますが、非常にシンプルな内容になっています。
まぁ、シンプルな構造に加えて難易度設定もあるので、だからこそアクションが苦手な人でも楽しめるのですが、アクション性や戦闘部分を重視する人ですと、本作の満足度は低めにならざるをえないでしょう。
他にも、ストーリーが強くないというのは、自由度重視という構造上、仕方ないものだとしても、育成についても他を凌駕するほどの出来ではないでしょう。
また、ダンジョンについても、似たような作りのものが多く、その観点からも理想の作品とまでは言えないと思います。
<評価>
現代において、全てに完璧な作品というものは、まず存在しないと考えるべきなのでしょう。
もちろん、全体的にバランスの取れた初心者向け作品はあるのでしょうが、長所としての突き抜けた個性を持った作品は、長所となる強い部分がある反面、弱い部分も併せ持っています。
複数あるゲームの構成要素のどこに重点を置くかということですね。
そして、自由に旅をする部分と、それを表現するためのグラフィック、それらの部分を突き詰めた作品が本作なのであり、十分に傑作と呼べる作品といえるのでしょう。
あとは、このシリーズを初めて日本語で楽しめたという衝撃ですね。
これはもう、シリーズを知っていた人や、本作をリアルタイムでプレイした人しか分からないでしょうが、その点でも、日本人ユーザーにとって記念すべき作品でしたね。
ランク:AA-(名作)
Last Updated on 2026-02-16 by katan


コメント
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私もアクションが得意ではないため、RPGの中でもその要素が強い作品には普段手が伸びにくく、
得意でなくてもプレイできるか、アクション性以外の部分がどうなっているかというのは重要視しているので、
そういった側面に焦点を当ててもらえるのは有難いです。
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TESシリーズはおすすめですね。
ただ、最新作のスカイリムですら10年前の作品になってしまうので、
そこがつらいところですけれど。。