夏神家に起きたこと ぷらす

2022

『夏神家に起きたこと ぷらす』は2022年にWIN用として、VENUSから発売されました。

前年に発売された『夏神家に起きたこと』を補完する作品ですが、むしろこっちが本体といえる出来でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
■母親・美心編
幼少期の事故で嘘が見えるようになった主人公。
学校でも有名な不良である二人組みに自ら近づいた嘘の多いクラスメート、夏神 桃。
前作「夏神家に起きたこと」にて桃が犯してしまった過ち……。
その裏では、母親である美心にある男の影が迫っていた……。
桃を産んで性から遠ざかっていた美心に訪れる淫靡な日々。
母親であることを貫こうとする美心の行く末は…………

前作の美心視点の物語です。
前作未プレイでも、美心と同じ視点になってプレイ出来るので問題なくお楽しみ頂けます。
プレイ済の方は、あの時のあれはこうだったのか…!と繋がる部分をお楽しみ頂けます!

■もうひとつの物語
無料配布中の体験版、ver.3.0の途中から派生するもうひとつの新しい物語を収録。
母娘に迫る、無責任中出しおじさんの魔の手。
夏神家に起きたことの結末とは……。

<感想>

本作は、大きく分けると2つのシナリオが収録されています。
1つ目は、『夏神家に起きたこと』を、ヒロインの母親である美心視点から描いたものになります。
『夏神家に起きたこと』の作中と同時刻、実は母親の美心にも魔の手が・・・という内容ですね。
前作プレイ時から、美心編を待ち望んでいた人も多かったと思いますので、待望の作品が出たというところでしょうか。

一応、本作だけプレイしても、話自体は楽しむことができます。
ただ、やはり前作からプレイした方が、キャラへの思い入れも強まって良いと思います。

前作は、一般的な寝取られゲーの構造を採っており、最初は寝取られる男性視点で描かれます。
しかし、その主人公が影が薄くいまいちで、魅力も半減となっていました。
他方で本作は、最初から美心視点で描かれています。
このサークルの魅力は女性の内面の丁寧な描写にあると思いますので、本作はプレイしていて単純に楽しかったです。

考えてみると、VENUS作品で魅力的な人妻って、初めてのように思います。
ジャンルの特性上、寝取られゲーにおける人妻ゲー率は他のジャンルより高いと思います。
そうなると魅力的な人妻が登場する確率も高いのですが、VENUS作品はヒロインの女子高生率が高かったですからね。
絵柄的にも、女子高生のような若い女性よりも、少し熟れかかった人妻の方が合っているように思いますし、ようやくこの絵柄にぴったりはまるヒロインが登場したなという印象を受けました。
個人的には、美心はかなりツボでしたね。

本作には、もう1つシナリオが収録されています。
こちらは、前作のifという扱いなのでしょうが、ぶっちゃけ、最初からこれで良いのではと思うほど、こちらの方がしっくりくる内容でした。

また、このサークルの魅力はCGの構図や魅せ方にあると思うところ、その長所は本作でも健在でした。

<評価>

総合でも良作といえるでしょう。

前作はギリギリ良作とはしたものの、内容的には佳作相当だと思いましたし、いろいろ不満点も多かったです。
しかし本作では、その長所はそのままに、前作の不満点がことごとく解消され、満足度の高い作品となりました。
特に美心は、同サークルの人妻では文句なしに最高といえるでしょう。

正直なところ、分割作品を作り始めてから迷走しだした感があり、もう終わったサークルかと思ったこともありましたが、ここにきて復活してきましたね。
まさに嬉しい誤算ですし、次が期待したくなる作品でした。

ランク:B(良作)

Last Updated on 2024-12-21 by katan

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