無人島物語X ～外伝～

『無人島物語X　～外伝～』は1997年にWIN用として、ピンパイから発売されました。

Ｘとは18禁のこと。
つまりはアダルト版無人島物語ということですね。

＜感想＞

まぁRがあるならXもありうるのか。
アダルトゲームで無人島物語が出ると知ったとき、半分はそんな風に思ったものです。
でも同時に残り半分の部分で、まさか18禁版はないだろとも思っていたわけで、それだけに少し驚いてしまいました。
それと、勘違いして98年頃の発売だったのかなと思い込んでたのですが、調べたらRと同じ97年なんですね。

一般ゲームのアダルト化に反対する人もいたでしょうが、もとよりちょっとしたサービスシーンのあったシリーズでしたからね。
アダルトゲームだったら良かったのにと思った人も、当初から少なからずいたように思うわけでして。
勝手な推測ではありますが、アダルト化されること自体に反対する人はごく少数で、どちらかと言うと好意的に思った人の方が多かったのではないかなと。

私も後者に属しますので、従来の内容にHシーンが加わるのであれば、おそらく大絶賛をしていたかもしれません。

しかし実際にはそう上手くはいかなかったわけで、Hシーンやイベントが増えた替わりに、ゲーム部分が大幅に簡略化されてしまったのです。
無人島物語は幾つもシリーズ作品が出ていますが、各作品間につながりはありません。
ストーリー部分が全然関係がない上に、共通してきた最大の特徴であるシステム部分が失われたわけですから、もう別物になったよねっていうのが率直な感想でした。

＜評価＞

全体としてはどうなのかな。
当時はもう無人島物語は終わったんだなという印象が強く、あまり楽しめませんでした。
あの頃に点数を付けていたなら、過去作が好きであるが故に凡作扱いしていたかもしれません。
でも、過去作と比較するからいろいろ考えてしまうのであって、それなりに遊べますし、絵も好みであることからすると、これはこれで良かった部分もあるのかなと、
ヘタれた今の方が案外楽しめるような気もしてきますね。

ランク：Ｃ（佳作）