MOTHER

1989

『MOTHER』は1989年にファミコン用として、任天堂から発売されました。

「エンディングまで泣くんじゃない」がとても印象深かったですね。

<感想>

『MOTHER』は任天堂にしては珍しく、RPGでした。
というか、確か初の本格RPGでしたっけか。

それだけでも話題性は抜群なのですが、「エンディングまで泣くんじゃない」というCMのインパクトが凄かったり、アメリカの田舎町を舞台にしたという特色を有していたことから、とても異彩を放った作品でもありました。

その雰囲気やイメージにやられるって言うのでしょうか、友人でもはまった人が何人もいましたね。
当時、ちょっとTRPGもどきっぽいことをやっていたのですが、いたるところにMOTHERかぶれっぽいところがありましたから。

私は微妙にひねくれていましたから、EDまで泣くなって言われてもこれのどこで泣くんだよとか、そんなことばかり考えていましたけどね。
ただ、いずれにしろ一時期マザーが中心になっていたこともあり、個人的な思い入れという面では結構思い出深い作品でした。

とは言うものの、そういう個人的事情を除いた場合、確かに世界観は珍しかったですし、特にファミコンのRPGに限れば更に際立っていましたが、ストーリー自体はわりと普通だったように思います。

また、システム的にもファミコンのRPGにしては自由度も高く、基本的に良くできてもいたのですが、名作と言いうる程には突出していなかったように思います。
そういうわけでかなり楽しみはしたけれど、良作止まりって感じだったんですよね。

まぁ、でも今になって思うのですが、結局のところCMのインパクトそのままに、一気に世界観にひたれた人が一番幸せだったのかもしれませんね。

余談ですが、本作はコピーライターの糸井重里さんが手がけていて、そういう意味でも非常に話題になった作品でした。
私は結果的にプレイして泣きはしなかったのですが、「エンディングまで泣くんじゃない」というのは今でも覚えているわけで、少なくともコピーライターとしてはやっぱり天才なんだなと思ってました。
それなのに大分後になって実はこのくだりは別の人が考えたと聞き、えらく驚いたものでしたね。

ランク:B(良作)
MOTHER

Last Updated on 2025-05-07 by katan

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