『モンキーアイランド2 ル・チャックの逆襲』は、1994年にFM-TOWNS用として、ビクターエンタテインメントから発売されました。
オリジナルは1991年にルーカスアーツから発売された、『Monkey Island 2: LeChuck’s Revenge』で、本作はその日本語版になります。
<感想>
ゲームジャンルはP&C式ADVになります。
アメリカにおけるADVのモンキーアイランドシリーズは、日本でRPGにおきかえるとドラクエみたいなものでしょうか。
それくらい知名度も人気も高いシリーズなのですが、日本ではどうにもマイナーですよね。
まぁ、2つほど大きな壁がありましたからね。
1つはハードの壁です。
日本ではTOWNSで発売されていましたが、それだけで持ってる人は限られてしまいます。
もう1つは、内容面ですね。
アメリカのP&C式ADVの代表作みたいなこのシリーズですが、内容は海賊を主人公としたコメディ物なんですよね。
ワンピースの元ネタとも言われているだけに、ネタとしての需要はあるのかもしれません。
しかしこのコメディってのが曲者で、もともと日本人とあちらの人の感性が異なる上に、和訳によって更に微妙なものになっていきます。
客観的に見れば、よく動くしゲーム性も高いしで、良作以上なのは間違いないのでしょう。
でも、主観的にイマイチはまれないのは、そういうところに理由があるからなのでしょうね。
「ワンピース」のキャラとストーリーでルーカスアーツに作らせれば、きっと日本でも大ヒットしそうなんですけどね。
何かほとんどシリーズ通しての一般論になっていますが、内容は良くも悪くも前作並の水準ってとこでしょうか。
ただ、難易度は上昇し、かなり難しくなっています。
まぁ、オリジナルはどうか知りませんが、日本語版はヒントブックがありますので、それを見ればクリアは出来ちゃうんですけどね。
そういうわけで、主観的にはそれ程はまったわけではありませんが、出来が有無を言わせないくらいにずば抜けていましたので、私の良作評価は最低ラインであり、それ以上の高い評価も十分にありうる作品ではないでしょうか。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-10-03 by katan
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