『LOOPERS』は2021年にWIN用として、keyから発売されました。
keyの新作は毎回プレイしているというのもありますが、久しぶりのキネティックノベルということで注目した作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・タイラはジオハンティング(GPS宝探し)に熱中する学生。
夏休みのある日友人らと宝探しに興じていると、不可解な体験に巻き込まれる。
交錯する現実と幻。狂気に陥る思考。明日が今日になる。
彼らは『時の渦』に呑み込まれ、今日という一日を無限にループする運命に囚われてしまう。
そこで出会うのは、同じ く‘‘ルーパー’’である少年少女たち。
リーダーのサイモン、そして謎めいた雰囲気の少女ミア。
共に力を合わせ、永遠に続く牢獄から抜け出そうとするが――。
<感想>
小説と同じくらいの値段で絵も音もついてくる、そんなお得なキネティックノベル。
その理念は応援したいところでしたが、全然普及しませんでしたね。
とはいえ、久しぶりにキネティックノベルということで、興味を持った作品でした。
内容としては、ループものになるのでしょう。
ライターが竜騎士07さんということで、少し癖があり、それで好き嫌いが分かれる場合があるかもしれませんが、基本的にはコンパクトにまとまっていたと思います。
まぁ、細かく言い出せば、短い中でループネタをよく盛り込めたなとか、その割には一部だれる部分はあったよなとか、いろいろありますが、基本的には、良くも悪くも手堅く無難にまとめてきた印象です。
ただ、価格を考慮したとしても、ボリュームが少ないです。
DL版は約2000円ですが、それを前提にしてもボリュームが少なく、初回版を前提にすると、かなり割高になってしまいます。
私は、普段はボリュームやコスパは重視しない方ですが、本作はキネティックノベルですからね。
これでは、当初の理念に反しているのではないでしょうか。
少なくとも私には、看板に偽りがあるように見えます。
グラフィックは、ラノベとかのイラストにありそうな感じの塗りになっています。
ノベルゲーとしては、やや珍しい感じともいえるかもしれません。
本作のグラフィック、その塗りもあって一見すると良さそうに見えます。
しかし、イラストとしては良いかもだけど、ゲームのCGとしては情報量が足りないように思います。
塗りに誤魔化されそうになりますが、立ち絵の使い方や演出等も平凡であり、特に目立ったものはありません。
keyって、こんな程度だったのでしょうか。
ひと昔前は、最先端を進んでいたブランドだったのに、あまりゲームを作らないうちに、
すっかり周りに置いていかれてしまったように思います。
<総合>
総合では駄作といえるでしょう。
ライターのファンでれば、凡作から佳作になると思いますので、一応ファンならそれなりに楽しめるかもしれません。
ただ、個人的には、同ブランド最低点の作品となりました。
99年のデビューから、ハズレ率の極めて低いブランドでしたが、もうダメなのかもしれませんね。
Last Updated on 2024-04-18 by katan
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