『リップスティックアドベンチャー2』は1989年にPC88用として、フェアリーテールから発売されました。
シリーズの第2弾で、主人公及びヒロインが同じであることから、前作をプレイした方が楽しさは増えるでしょう。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
大まかなあらすじは、下記になります。
音美からの連絡を受けて、あるモノの運搬の依頼を受けた五郎。
しかし、そのモノは爆弾でした。
五郎の機転で惨事は免れたものの、爆弾所持の容疑をかけられます。
そこで五郎は爆弾を渡した犯人を捜すことになるのですが、その途中で連続殺人事件に巻き込まれてしまい・・・
<感想>
LSAシリーズの2作目ですね。
主人公の五郎とヒロインの音美は、前作に続き本作にも登場します。
もっとも、本作は、この2人が共通するだけで、ストーリー自体は別個のものですから、前作未プレイでも、楽しむことはできます。
また、ライターも異なりますしね。
ただ、このシリーズはキャラの魅力が最大の特徴と考えますので、前作をプレイした方が楽しめるとは思います。
ストーリー的には、上記のように推理ものになります。
トリック云々というより物語の勢いであるとか、数十人に及ぶキャラの人間関係を楽しむってタイプになりますね。
さて、前作たる初代リップスティックアドベンチャーは、個人的にはアダルトADV最初の傑作と考えています。
となると、当然続編にも期待したくなるのが人ってものです。
とは言うものの、前作のライターである蛭田さんは、エルフを作って独立したので、いなくなってしまいました。
ライターが違うんじゃ、話は全然変わってきます。
今なら『EVE バーストエラー』が分かりやすいでしょうか。
ライターが変わった続編の出来は散々でしたから、ライターが変わった時点でもはや別物と考えた方が良いのでしょう。
じゃあ、本作もライターが違うから駄目なのか、実際にプレイしてみてどうなのかってなるのですが、これが意外にも良く出来ていました。
普通に面白いのです。
残ったスタッフが頑張ったのか、それとも蛭田さんが骨格をある程度作っていたのか、そこら辺はもっと詳しい人に任せますが、いずれにしても面白かったですね。
しかしながら、やっぱりキレがね、ちょっと違うんですよね・・・
それと、完成度は高いのだけれど続編である分、どうしても新鮮味が薄れていますし、本作ならではの、あえてこれというような特徴もないわけでして。
それと、やっぱ音美は女子高生に限るよなと。
音美ってのは1作目からのヒロインで、ホームズでいうところのワトソンみたいな、つまりは主人公の助手ですね。
初代LSAの頃は女子高生だったのですが、この2では女子大生となり、押しかけ女房のような存在になっています。
それはそれで良いのだけれど、個人的には女子高生でいて欲しかったわけでして。
そういう想いが他でもあったのか、3ではまた女子高生になっています。
ビジュアル面に限って言えば、3の音美が一番良かったですね。
3より後の作品はプレイしていないので知らないのですが、ちょっと調べたらどれも女子高生なのかな。
やっぱり女子高生の助手の方が好まれているということでしょうか。
<評価>
そういうわけで、偉大な前作の後という重責を果たした点は評価できるものの、名作足りうる突き抜けた何かも特にないことから、トータル的には良作止まりってところではないでしょうか。
ランク:B-(良作)

Last Updated on 2025-05-07 by katan
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