『カガミハラ/ジャスティス』は2016年にWIN用として、フラガリアから発売されました。
魅力的なキャラの多い、勢いのある作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
某県某市の鏡原高校では、ヒーローと悪の組織で学校の支配権をめぐる戦いが繰り広げられていた。
主人公の村上太陽はそんな学校で、あっちこっちで事件に巻き込まれることに。
事件を追ううちに「正義と悪がいがみ合う」という構図の裏に潜む、本当の敵を見つけてしまう。
<感想>
1作目が2011年の発売で、完結編が2016年の発売なので、作品としては2016年扱いにしましたが、全部入りが2017年に発売されたので2017年の扱いでも良かったかもしれませんね。
さて、本作については、どういう人に薦めたいのかと、そういう観点から入った方が良いのかなと。
つまり、最近の商業ノベルゲーは型にはまって窮屈だと、昔のノベルゲーはもっと自由で、次はどうなるんだろうというワクワク感があったよなと思っているような人、場合によっては懐古だといわれてしまうような人に、本作は向いていると思います。
本作を一つのジャンルに当てはめるのは無理であり、サスペンスであったり恋愛であったり、いろいろな要素が含まれています。
しかも、全体を通してじっくり読ませる内容であり、ひと昔前のノベルゲーが好きな人ほど、はまりやすいのかなと。
個人的には、これはキャラデザの影響もあるのでしょうが、キャラが魅力的で、テキストにも勢いがあり、読んでいて単純に楽しかったです。
ボリュームも多い作品ですからね、
コスパ的にも全く問題ないですし。
かような作品なので、人によっては、名作扱いされても何ら不思議のない作品と言えるでしょう。
その一方で、少し気になる点もありまして。
まず主観的なところから入りますと、一本道の読むだけのノベルゲーなんでね、作者の主張が合わないと、楽しめない可能性は高まります。
ストーリーの展開の仕方とか、上手いなと思えるところもあるのですが、作品の持つメッセージの部分で共感できないというか。
まぁ、その辺は個人的な印象ですので、別に大した問題でもないのかもしれませんけどね。
問題は他にもあるわけで、本作はいわゆるビジュアルノベルであり、画面全体をテキストで覆うタイプになります。
しかも、その表示方法に特に工夫もありませんし、テキストだけが垂れ流される場面もあります。
ビジュアルノベルのスタイルが何故普及しなかったのか、ノベルゲーにおいて立ち絵の技術が進化していったのは何故なのか。
ひと言でノベルゲーといっても、20年の間で様々に姿が変わってきているわけで、そこには理由があるんですよね。
その辺を本作は理解できていない、つまりただ単に20年前のノベルゲーの構造を、そのまま再現している感じなんですよね。
だからまぁ、端的にいうと古臭いのであり、デザイン的にも懐古向けと言えるのでしょう。
個人的には、こういう絵やテキストが結びついていない、またゲームとしての意義も見出せない作品には、一貫して高い評価を与えていないので、どうしても評価は伸び悩んでしまいますかね。
<評価>
全体では佳作としておきます。
上記のとおり、ゲームとして、一つの作品としては、疑問を持たざるをえないところもあり、特にひと昔前に多かった、私の嫌いなタイプのノベルゲーの構造でもあることから、評価としては伸び悩んでしまいました。
他方で、テキストだけに限定するならば、とても楽しい作品だったことも事実でして。
ストーリー部分での気になった点さえなければ、このゲームデザインであってもなお良作以上にしたでしょうから、それだけ勢いと魅力もあった作品と言えるのでしょう。
だからひと昔前によくいた、シナリオ重視ですって人なんかだと、はまる可能性も高いと思いますし、そういう人にはぜひプレイしてもらいたい作品だと思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-08 by katan


