『逸脱』は2001年にWIN用として、Soleilから発売されました。
「俺は、射精した。」
このゲームのほぼ全てがこの言葉に詰まっています。
<感想>
内容的には一応調教モノとなるのでしょう。
可愛い女の子を陵辱し、どんどんアブノーマルなプレイを強いていく。
ここまでならね、比較的よくあるパターンのゲームとなるでしょう。
まぁアブノーマルなゲームを普通に感じている時点で、人としてどうなのよ自分って思わなくもないですが、ゲーム的には皆無ではないってことですね。
それが一転して独特の雰囲気を持つ特殊なゲームになってしまったのは、間違いなく主人公の描写にあると言えるでしょう。
あると「思う」という解釈論の範囲ではなく、ハッキリと誰がやっても断言できるレベルにあります。
主人公は事故の影響もあり、1日中射精をしています。
そのときの描写が、冒頭のセリフになるわけです。
プレイ中何かあるたびに「俺は、射精した。」となるわけで、この文章を何度も目にするのです。
クラナドの「それと便座カバー」ネタみたいなもので、本作の場合はどこまで狙ってやったのかは分かりませんが、下手なギャグより笑える妙な中毒性を帯びてくるのです。
この独特のノリが自分に合うか否か、ゲームを楽しめるか否かもその点に全てかかってくるんでしょうね。
アブノーマルでかつ馬鹿さもあるにもかかわらず、意外とテキストの良さで評判になった作品でもあります。
しかしそれも、独特のノリを受け入れることが前提ですからね。
<評価>
個人的には普通に楽しめたのですが、熱烈なファンほどには楽しめなかったのかなと。
それでも他と被らない雰囲気を評価して良作でも構わないのですが、グラフィック面がやや貧相だったこともあり、総合的には佳作としておきたいと思います。
ライターの嘘屋 佐々木酒人さんは根強いファンもいますし、はまる人ははまる中毒性を帯びたテキストだと思います。
だからこの雰囲気は、一度は体験してもらいたいように思いますね。
ランク:C-(佳作)
逸脱 ダウンロード版
Last Updated on 2025-02-16 by katan
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