日向千尋は仕事が続かない

『日向千尋は仕事が続かない』は２０２１年にＷＩＮ用として、スミレから発売されました。

早瀬ゆう氏がシナリオを担当する低価格作品になります。

＜概要＞

ゲームジャンルはノベル系ＡＤＶになります。

あらすじ・・・
「じゃあ今からエッチする？私と」
社会人3年目。
居酒屋で上司と同僚らに童貞をイジられていた主人公に、【日向千尋（ひむかいちひろ）】がそう提案した。
「あんたが童貞ってだけでバカにされてるのが許せないのよ。
だったら私で卒業して、明日から胸張って会社行けばいいじゃない」
3年ぶりに再会した高校のクラスメイト。
確かに当時は仲が良かったが、耳を疑うような提案。
「Yesか、Noか」と迫られて千尋の部屋へ。
「……ねぇ、雰囲気出ないからさ、名前で呼んでよ」
初めて触れる女の柔肌、聞いたことのない甘い喘ぎ声。
そして事後のシーツには処女（初めて）の血の跡。
「ハッキリ言っとくけど、一度寝たくらいで彼氏面すんな。またね」
恋人と言うにはちょっと遠く、友達と言うには近過ぎる距離。
順番を間違えた曖昧な関係から始まる、そんな二人のお話。

＜感想＞

面倒くさいヒロインとの恋愛を描いた作品になります。
もっとも、低価格の作品でボリュームはとても少なく、そのわりにＨシーンは多めにありますので、印象的にはヒロインとＨばかりしている感じですけれど。

本作のヒロインは社会人であり、そこが特徴ではあるのですが、社会人ヒロインとの恋愛ストーリーとかは、あまり期待しない方が良いでしょうね。
上記のとおりHシーンが多いということもあり、きちんとした恋愛ストーリーを描くにはボリュームが不足しすぎです。
ヌキゲーかそうでないかで分けるのは、個人的には好きではないですが、基本的にヌキゲーと考えたうえで、その対象であるヒロインのキャラクター性をおまけ程度に付け加えた作品と考えた方が良いかもしれません。

結局のところ、作品の大半を占めるのはヒロインの千尋であり、千尋を好きになれるか否かで、本作に対する印象も決まってくるように思います。

また、本作は上記のとおり、ＳＭＥＥの早瀬ゆう氏がシナリオであり、
ライターのファンであれば楽しめる確率は高くなるでしょう。