『行殺♡新選組』は2000年にWIN用として、Liar Softから発売されました。
ライアーソフトの2作目であり、出世作となった作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
概要・・・
幕末を舞台に、美少女ばかりの新撰組が悪のキンノーから京の治安を守るべく大活躍するラブコメAVG。
全六話のマルチストーリーで構成された本作は、前述した史実の「新撰組」絡みの事件等をモチーフに、笑いあり、涙あり、エッチありの各種イベント盛りだくさんのドラマが展開していく。
プレイヤーは半人前の隊士の主人公に扮し、新撰組の中核を成す美少女隊士に一人前と認められるべく、様々な事件解決に奔走することになる。
そして彼女達から一人前だと認められ、男としても認められれば親密度が高まり、ムフフ♪な展開に発展するぞ。
はたして、貴方は一人前の男として彼女達に認められ、来るべき決戦の舞台「池田屋事件」で活躍することが出来るのか?
<感想>
本作は、マップ上から移動先を選ぶタイプのノベルゲームになります。
一応、いろいろパラメーターもあるのですが、ゲーム進行にはあまり意味がなかったような。。。
どちらかというと、演出的側面が強かったですね。
これがライアーのデビュー作かとすっかり勘違いしていたのですが、調べてみたら違ったんですね。
ただ、デビュー作はほとんど話題になっておらず、この作品が話題になったことで一気に有名になったのは確かでしょう。
つまり出世作ということですね。
そのライアーの名を一躍世に知らしめた理由は、本作がとにかく笑えるから。
新撰組をパロディにした不条理な世界観とギャグ、頭のねじが1本抜け落ちたようなキャラたちにより、何とも不思議な雰囲気を漂わせていました。
ギャグオンリーではなく意外とまともな面もあるわけですが、皆でクイズやったり薀蓄があったり、メンバー皆でぞろぞろ移動して、わいわいがやがやと賑やかな雰囲気を楽しむって感じのゲームでした。
うん、いろいろ混ざっていて細かく説明しだすと長くなるけれど、端的に言えば「楽しい」ゲームだったのです。
ただ、その客観的に楽しい作品を主観的にも楽しめるか否かは、結局ギャグや雰囲気を楽しめるかにかかっているでしょう。
刺さる人には名作と感じられるのでしょうが、個人的にはそこまでは楽しめませんでした。
とは言え、独特の何かは持っているなとは思ったわけで、この作品自体は佳作程度だけど次の作品もプレイしてみたい、そう思わせてくれたのも確かなわけです。
以後、何だかんだでライアーのゲームもやっているわけで、きっかけという意味では印象深い作品でしたね。
<評価>
総合では内容面だけ見れば良作でも構わないのでしょうが、初期のライアーは初回特典がバグと言われるくらい、バグが満載のブランドでした。
それもあり、一応は佳作にとどめておきます。
本作を叩くのは簡単でしょうし、私もそれほど合った作品ではありません。
しかし無名なブランドでしかもバグだらけの作品が、一定の評価を得て次の作品につながっていったのも紛れもない事実です。
それだけツボにはまった場合の破壊力はあった作品で、ライアーの原点ともなった作品ですからね。
最近のライアーファンで本作を未経験な人がいれば、ぜひともやってもらいたいものですね。
これをやらずにライアーは語るなと言っても過言でない、そういう作品なのだと思います。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-01-18 by katan
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