『幻想水滸伝2』は1998年にPS用として、コナミから発売されました。
シリーズ第2弾になります。
<感想>
前作が発売されたのは1995年。
当時はハードの普及にはRPGが必要と思われたりもしていましたが、新興ハードのPSには中々良いRPGがなかったわけでして。
そんな中で出てきた前作は、PSのRPGにとっては救世主的な存在でした。
さて、その前作は単にPSで発売されたというだけではなく、世界観・システム等どの点もSFC時代のRPG的なマンネリに陥らず、とても新鮮にプレイできたものです。
本作も、システム的には前作を踏襲。
しかも前作で弱かったストーリーを強化してきました。
となれば、当然面白くもなるってものです。
こういうのは、一般受けは良いですよね。
前作と同じ路線なので、前作が好きで同じ路線を望んだ人も満足でしょう。
逆に前作を知らず本作からの人には新鮮に映りますし、どちらからも評価されやすいと思います。
また、今なら2Dでゲームを出したら文句を言われそうですが、まだこの時なら2D派も結構いましたから、3Dでないという理由での批判もなかったでしょうしね。
だから幅広い層に評価されるべくしてされたのです。
しかしながら個人的には、正直なところ3年経ってこの程度なのかという思いもありまして。
ぶっちゃけ、あまりにも変わらないなって思ったわけです。
システムはマイナーチェンジ止まりで新たな喜びはなかったですし、グラフィックも2Dでも良いのですが、例えばサガフロ2みたいな水彩風とかPSならではの2Dの見せ方もあったわけで、SFCの延長上に見えてしまう本作には物足りなさを感じました。
また、ストーリーは若干よくなりましたが、前作よりは良くなったねというレベルであり、特別優れているって程でもなかったですしね。
<評価>
基本的には良く出来ているので、致命的な欠点を減じていく減点法でいけば高得点にもなるかとは思います。
というか、嫌がられる癖もないしこれといった穴もないので、この年に初心者にRPGのオススメを聞かれたら、筆頭クラスにはなるでしょう。
でも穴もないけど、本作ならではの特徴があまり見出せなかったので、プレイ中は楽しかったけど、若干印象の薄い作品でしたし、私の基準では点が伸びにくい作品でもありました。
そういうわけで、私としては良作に止めておきたいと思います。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-12-22 by katan
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