『ファイナルファンタジーXIII-2』は2011年に、スクウェア・エニックスから発売されました。
2009年に発売されたFF13の続編になります。
<概要>
ゲームジャンルはRPGになります。
あらすじ・・・“彼女”は運命に立ち向かった。
人類を飼いならす、偽りの神々に挑んだ。その戦いは、世界を変えた。
全人類の殺戮をもくろんだ神々は、人間の意志に敗れ去った。
神々の力は失せ、人々の安住の地コクーンは空から堕ちて、魔獣がさまよう大地パルスと、ひとつに結ばれた。
神々の支配から解き放たれた、新しい時代の始まりだった。
けれど“彼女”はもういない。戦いの終わりに、姿を消した。
“彼女”は死んだと、誰もが諦めた。ただひとりセラ・ファロンだけは、“彼女”を信じた。
そして3年。突如飛来した隕石が、おだやかな日々を終わらせた。
時空が歪み、異次元の敵が襲来する。
混乱のさなかでセラを救ったのは、見知らぬ若者ノエル。
時を越えて流れついた狩人が、セラに告げる。
時空をわたる旅に出よう。はるかな時の彼方で、“彼女”が待っている。
“彼女”の名はライトニング。
死と混沌の支配する世界で、滅びゆく女神を守る者。
かつてセラを救った、かけがえのない姉。“お姉ちゃんに会いたい。”
未来へ踏み出す決意を固め、セラは姉から託された武器を手にとる。
<感想>
FF13の続編ですね。
続編は大抵面白くなくなる可能性が高いのですが、それでも前作のストーリーやキャラが凄く良ければ、その続きが見てみたいと思ってしまいますし、プレイしたくなります。
しかし、FF13の場合、私は作品全体としては高く評価しておりますが、ストーリーや世界観については、あまり高く評価しておりませんし、その後に続く物語にも興味を抱けませんでした。
また、FF13の主人公であるライトニングは好きなのですが、本作の主人公は妹のセラであり、ライトニングではありません。
そうなると、本作をプレイする動機がなくなってきます。
そのため、本作をプレイするのはかなり後になってからでした。
また、おそらく一般的な感想と同じような印象になったことから、別にここで取り扱う必要もないかと思い、今に至ったという感じです。
FFというのは、1作目の頃から、いろいろ偏った作品なのだと思います。
そのため、どうしても合う人と合わない人が出てきやすいのでしょう。
自分の中の固定観念が強い人ほどFFは楽しめなくなってしまうので、FFを楽しむには既存の概念等は頭からなくして、作品の中にあるものを如何に楽しむかに専念した方が良いのでしょう。
少しわき道にそれかけましたが、FF13というのは、そのFFの持つ偏りが更に強調された作品でした。
FF13でよく批判されるのが一本道ということですが、本作では前作よりマップの広がりも生まれましたし、寄り道要素も増えましたので、前作で批判された点が解消されましたし、一般的なRPGに近くなっています。
また、戦闘も前作をベースに改良されており、更に面白くなっております。
ただ本作の場合、ボス戦とかで、近年の海外ADVでよく見かけるような、いわゆるQTEが導入されております。
ここは是非の分かれるところかもしれません。
イベントをただ見ているだけでなく、ゲームの中に入っていきやすいと、好意的に考える人もいるとは思うのですが、ムービーをゆっくり見ている余裕がなくなってしまうので、個人的にはQTEはなかった方が良いように感じました。
そもそも、あまりグラフィックが良くない作品の場合、ムービーだけでプレイヤーと魅了する自信がない作品の場合、プレイヤーが入ってきやすいようQTEを入れるというのもありでしょう。
しかし、FFシリーズはグラフィックやムービーがうりであり、本作でもグラフィックは素晴らしく、それだけで魅了できますので、あえてQTEを入れる必要はなかったように思います。
私は本作のグラフィックに満足できたのですが、制作者は自信がなかったのでしょうかね。
FF13は、もともとわけの分からない単語が続出する作品でしたが、本作ではタイムパラドックスも加わることにより、より複雑になっています。
それでも一生懸命ついていって最後に報われれば良いのですが、後味の悪い形で、未完のまま終わってしまいます。
DLC商法とこの点が、おそらくほとんどの人の、本作に対する不満点になっているでしょう。
<評価>
まぁ、ラストは何だこれとは思いましたが、プレイしていた長い時間はかなり楽しめましたからね。
そういう意味では、良作扱いで良いかと思います。
ただ、何のために続編である本作を作ったのか、別に続編を作る必要もなかったにもかかわらず、単に制作費を少しでも回収して利益を出すために出したのではないか、という風に感じてしまうわけでして。
穿った見方なのかもしれませんが、FFをプレイしてそんな気持ちになってしまうのは、少し残念でしたね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-12-22 by katan
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