『エンジェル・ハーツ』は1989年にPC88用として、エルフから発売されました。
主人公は探偵で学園に調査のために潜入するという設定なのですが、ジャンルはRPGになります。
<感想>
RPGなので当然戦闘もありますが、戦う相手は学園を牛耳っている秘密結社「セートカイ」に洗脳されている、学園の生徒達となります。
設定が設定なので、戦闘方法もちょっと変わっていました。
普通のコマンドのほかに「~にキスをする」とか、「~の胸を揉む」とかって感じのがあったんですよね。
また、勝利するとその女の子が脱いでくれましたが、ここら辺はアダルトRPGのお約束ってところでしょうか。
基本的にコメディタッチで進行し、テキストにはエルフらしさが随所に表れています。
仮にブランドを伏せてプレイさせても、あぁエルフだな~って分かるでしょうね。
テキストも良く、ゲームの設定も変わっているとなると、普通は面白く感じられそうなんですけどね。
肝心のRPG部分がイマイチだったわけでして。
戦闘は単純だし、敵の種類は少ないし、そのくせエンカウント率は非常に高いし、マップも単調だし・・・
そのため、どうしてもゲーム全体が単調に感じてしまいました。
それに、イベント部分もエルフの他のADVより面白くないですしね。
<評価>
そういうわけで、この頃のエルフのゲームにしては珍しく、あまり楽しめない作品だったのかなと。
まぁ、私はエルフのRPGと合わない傾向がある上に、エンカウント率の無駄に高いゲームは好みでないので、ちょっと辛めになってしまうのでしょうけどね。
個人的な好みを別にするならば、時期的にこういうゲームはあるだけで貴重と言えます。
そもそもアダルトRPG自体がまだ少ないうえに、中世FT以外のRPGとなると、数が増えてくるのは91年ですから、時代を先駆けていたとも言えます。
内容だけなら凡作相当かなとも思いますが、時代を先駆けた分を考慮し、総合では佳作とします。
Last Updated on 2025-05-11 by katan
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