『ダーク・パラブルズ : 赤ずきん姉妹団』は2012年に、カジュアルゲームとして発売されました。
美麗なグラフィックはそのままに、今回は美女軍団も登場です。
<概要>
「ダーク・パラブルズ」シリーズの4作目。
オリジナルは同年発売の『Dark Parables: The Red Riding Hood Sisters』であり、本作はその日本語移植版になります。
あらすじは以下の通り。
森の安全を守り、日々強い戦士となるための訓練を重ねる赤ずきん姉妹団。
今度の童話探偵の任務にはこの姉妹団からの協力が得られる予定だった…
ところが霧の狼を操る狼の女王に隠れ家襲われ、赤ずきん姉妹たちは伝説の霧の王国へと連れ去られてしまったのだ!
満月の夜にしか現れないといわれる伝説の霧の王国に足を踏み入れ、さらわれた姉妹団を救い出そう。
そして闇の力で世界を支配しようと企む狼の女王の計画を阻止するのだ!
カジュアルゲーム上の分類では「アイテム探し」(HOG)になります。
もっとも、かなりADV色が強いので、ADV好き、特に美麗なグラフィックやムービーや好きな人向けと言えるでしょう。
アイテム探しは欠片探しになります。
<ストーリー>
シリーズ4作目ですが、個々の作品に直接のつながりはありませんので、本作からのプレイでも全く問題ありません。
このシリーズは、毎回有名な童話をモチーフにしています。
今作では、タイトルからも分かるように「赤ずきん」がモチーフになっています。
もっとも、単に赤ずきんの物語をなぞるのではありません。
本作における赤ずきんは単一の存在ではなく姉妹であり、森の安全のために戦う強いお姉さま集団です。
その赤ずきん姉妹を助けつつ、狼の女王の計画を阻止するのが目的になります。
ストーリーそのものは設定の意外さを除けば王道に近いのでしょうが、章仕立てで合間にイベントやムービーで盛り上げてくれますし、次が気になって楽しめました。
<感想>
グラフィックは手描き風ですね。
私は国内の二次元のADV、つまり美少女ゲームもプレイするし、他方で洋ゲーの本格的なADVも好んでプレイします。
むしろ本質的には洋ゲータイプの方が好みなのですが、洋ゲーのADVになく美少女ゲーにあるものが、1つだけ存在するのです。
それが、美少女の存在なんですよね。
洋ゲーは芸術性の高い絵も、グロい絵も、リアルな絵もあるけれど、美少女だけはいなかったので、そういう意味での目の保養ができませんでした。
両者が混ざったようなゲームをずっと望んでいたのですが、結局ゼロ年代までなかったように思います。
しかし、カジュアルゲームでは大半が手描き風のグラフィックになり、そこには美男美女も登場します。
本作は赤ずきん姉妹ということで多くの美女が登場しますし、敵である狼の女王も美人ですからね。
ここにきて、ようやく私の悲願が叶ったようです。
もちろん、キャラが美しいだけではありません。
本作はファンタジー世界が舞台であり、背景やオブジェもファンタジーの物となっています。
このシリーズは、このグラフィックや小道具の美麗さも特徴であり、本作でもその特徴は受け継がれています。
小道具が綺麗というのは、単に見た目の問題に留まりません。
本作はADV色が強いものの、随所でアイテム探しも存在します。
私の場合、汚い絵やありふれた小道具を探すのは、どうも飽き易いようでして。
本作の場合は小物も綺麗で芸術性が高いものだから、アイテム探しをしていても飽きずにプレイできるのです。
まぁ私だけかもしれませんが、たぶん他にもそういう人はいると思うのですよ。
アイテム探し系は意欲が沸かないなって人は、こういう見た目でも楽しめる物からやっていけば良いと思います。
そういう意味では、初心者でも入っていきやすい作品でもあるのでしょう。
あとは、その綺麗なグラフィックで各章に入るときにムービーが入りますので、
上記のようにムービー好きにも向いた内容になっています。
<評価>
HOGの中でもグラフィックを重視した路線であり、これはこれで1つのオンリーワンを目指し突き進んでいるのが、「ダーク・パラブルズ」シリーズなのでしょう。
多くの美女により私の悲願が叶ったというのもありますが、HOG内における1つの方向性の追求ということで、十分に名作と言えるように思いますね。
Last Updated on 2024-11-26 by katan
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