『Cosmology of KYOTO ~京都千年物語~』は1993年にMAC用として、
ヤノ電器から発売されました。
平安京を舞台にした、1人称視点のインタラクティブムービー系のADVであり、資料的価値のある作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはインタラクティブムービー系のADVになります。
本作は平安時代の京都、つまりは平安京が舞台になります。
鬼や魑魅魍魎の類が跋扈し陰陽師などが出てくる、平安時代の暗部を捉えたいかにもな世界観のゲームでした。
<感想>
インタラクティブムービーということで、ストーリーやゲーム性を楽しむというより、映像や雰囲気を楽しむといった感じになりますね。
ただ、この頃の作品って、必ずしもゲームを作るというのではなく、CD-ROMを用いたマルチメディア、総合的なエンターテイメントソフトとしての意味合いの強かった作品も少なからず存在していました。
本作にも、そうした色彩が色濃く出ています。
本作を制作したのは、当時の京都造形芸術大学の助教授だそうです。
実際に本作をプレイをしてみると、街を探索しながら、当時の京都の地図や細かい資料を見ることが出来ます。
つまり本作は、データベースとしての機能を有していたわけですね。
今ではすっかり廃れてしまいましたが、windows初期頃のCD-ROMを用いたADVには、こういう教育的なゲームも結構あったんですよね。
まぁ、ゲームとしてみた場合には格別面白いものではないのですが、資料としては他のゲームよりずっと信頼できるでしょうしね。
知的好奇心を満たしてくれる作品ではありますので、好きな人は好きな類の作品と言えるでしょう。
<評価>
ゲームとしてだけなら佳作程度でしょうが、初期のエンターテイメントソフトの代表例という点も考慮し、総合では良作としておきます。
なんでも専門書に当たるのが一番良いのでしょうが、中々そういうわけにもいかないですからね。
そもそも、こういうのがあると、遊びつつもいろんなことに興味が持てるので、入門とか、とっかかりという意味でも結構良いと思うのですよ。
すっかり廃れてしまったジャンルですが、また復活してもらいたいものですね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-06-02 by katan
コメント
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このころか、このあとくらいからマックユーザーですが
このゲーム知らないですね…
妖怪物?なんでしょうか。
この世界観すきそうなんですが、笑
このころってCDROMのムービーものAVDってわりとありましたね。
CDROM物じたいが欲しくていくつかは買って持ってたんですが…
今はどっかに紛失してしまっています。
初めて買ったMACはQuadra 840AVです、笑
このころ近所(都下)ではゲームも周辺機器もあまり手に入れづらくて
週末ごとに秋葉の裏通り?ソフマップの中古マック店にいってました。
中古のマックのゲームソフトとか見たこと無いジャンクものがあったり
楽しかったな…あのころ、笑
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私はMAC版ではなくてWIN版をプレイしたのですが、このゲームは95年には英語版も発売されていまして。
海外の方がADVファンは多いですし、妙に広まっていることもあって、国内では凄くマイナーな作品なのですが、世界規模で見れば実はかなり有名な作品かもしれませんね。
そういうこともあってか、プレイ動画も比較的見つけやすい感じです。
作品的にはいかにも羅生門って感じで、当時の魑魅魍魎が徘徊する廃れた平安京を体験するって感じのゲームでした。
国内のプレイ人口が少ないだけで、プレイしたら好きになる人も結構多そうな気はしますね。
秋葉は最近行っていないのですが、昔はよく行っていました。98のゲームとかまとめて買って、大荷物を背負って帰ってましたよw
マニアックなゲームとかは一期一会的なところもありましたし、探すのが楽しかったです。
ネットが普及してからそういう楽しみが減ってしまったので、ちょっとだけ寂しい気もしますね。